学校日記

諦めない心!11/28 283号

公開日
2022/11/28
更新日
2022/11/28

校長室

 11月26日富山県PTA会員大会に今年も参加しました。理由は、伊藤 真波 氏(日本初の義手の看護師 北京・ロンドンパラリンピック競技日本代表)の講演を聴きたかったからです。
 1984年静岡県に生まれられた伊藤氏は、5歳から水泳を始められます。2003年静岡県医師会看護専門学校入学後、バイクの交通事故に遭われ、右腕を切断。大切な人たちからの励ましや、義手の制作、自身の努力によって、2007年神戸百年記念病院に入職され、日本初の片腕の看護師になられました。また、パラリンピックの競技日本代表選手として北京パラリンピック100m平泳ぎで4位に入賞。2010年アジアパラリンピック100m平泳ぎでは2位。2012年ロンドンパラリンピック100m平泳ぎで8位入賞されました。
 そして、義手を使いバイオリンの演奏も行っておられます。現在は、神戸百年記念病院を退職され、育児をしながら講演活動を行っておられます。
 伊藤氏の話を拝聴していて、腕のない身体障碍者の方に遭遇した時に平静を装うようにしていても、それはそれでどれだけ苦痛を与えていたかがよく分かりました。差別や偏見はダメだと意識すること自体迷惑をかけていたこともよく分かりました。また、伊藤氏が腕を失われたときに両親から「ずっと 面倒見てあげるよ。」と言われたのに対して、「私こそが親の面倒を見るんだ。私も人並みに幸せを掴むんだ。」と決意されたことや人前で肌をさらすルールになっている水泳を敢えて続けられたこと、そして幼少期からの夢だった看護師になること等「諦めない心」に、心が打たれました。
 伊藤 真波さん有難うございました。