学校日記

県外出張から戻りました!?10/31 第266号

公開日
2022/10/31
更新日
2022/10/31

校長室

 10月27日と28日に東海・北陸地区小学校長会教育研究大会参加のため、静岡市へ出張しました。そのため、この「校長室」を2日間休ませていただきました。
静岡市といえば、直線距離は近いのですが交通の便が悪くなかなか行けない場所にあります。私は、10年ぶりぐらいに訪れたのでしょうか。研修の内容も素晴らしかったのですが、それ以外の2つの再発見をお伝えします。
 一つ目は新幹線の停車についてです。名古屋から行きは新幹線「こだま」(各駅停車)、帰りは「ひかり」を利用しました。「こだま」は各駅停車ということもあり、5分程度の停車が各駅であり、後続の「のぞみ」をやり過していました。計70分ぐらいかかったでしょうか。帰りの「ひかり」は、途中浜松のみ止まりましたが、計50分余りかかりました。
 私が気にかけていたのは、「のぞみ」が静岡市に止まらないことです。人口約70万人の静岡市を素通りしていることです。北陸新幹線に例えると、人口約41万人の富山市や人口約44万人の金沢市に「かがやき」が止まらなかったら、という話になります。一昨日富山新聞文化センターで行われた森喜朗氏の講演の中で「北陸新幹線が富山・石川にどれだけ恩恵をもたらしたか。中沖元富山県知事がどれだけ国会議員に働きかけられたか。」という内容を力説しておられたことを知りました。
 静岡県が東海道新幹線の建設の地元負担に反対してきたことや2027年開業予定のリニアモーターカーの着工反対問題(南アルプスの地下水が漏れ、大井川の水量が減少するという水問題)は、根源をたどると、JR東海の度重なる「静岡とばし」に対する地元の根深い怨念があるようです。利便性を追求したときの光と影といった感じでしょうか。
 もう一つは、食する魚介の違いです。1日目の研修場所は、清水港の近くです。清水といえばまぐろの水揚げが有名なので、昼食は魚市場の食堂に入りました。私は、全国一人旅をする際のお昼は各地の「海鮮丼」の食べ比べと決めているので、1750円の海鮮丼を注文しました。入っている魚は、マグロや鮭、名前の分からない赤身の魚ばかりです。しかも、柔らかいものばかりです。富山県に住んでいる私にしてみれば、晩秋の海鮮と言えば白身の鯛やはまち(寒ブリ)、アオリイカ、バイ貝等歯ごたえのある魚をイメージします。「これだったら金沢港で食べられる1100円の海鮮丼の方が・・・」と心の中でつぶやいてしまいました。太平洋側の皆さんは、そんな魚が美味しいと思って食べておられるし、私たちは冷たい日本海で育った身の引き締まった白身魚が美味しいと思っているし、同じ日本でもずいぶん違うなと思いました。
 ふるさと富山のよさを再発見するよい機会となりました。有難うございました。