子供は生き物名人!?10/13 第256号
- 公開日
- 2022/10/13
- 更新日
- 2022/10/13
校長室
1年生の国語の授業にお邪魔しました。「生き物を説明する文と絵を描こう!」という課題で、子供たちは図鑑を見て生き物の姿を描き、「○○が△△に隠れています。」のような説明文を書いていました。子供たちは、自分の好きな海に住む生き物について書いていました。私も、机間巡視して子供たちに声を掛けました。I君のそばに行った時です。
「このタコ上手に描けてるね。」「うーん ところで、校長先生タコの雄と雌どこで見分けるか知ってる?」「知らなーい I君は知っているの? 教えて?」I君は得意げな表情で教えてくれました。「タコの足には、吸盤があるんだけど小さくきれいに並んでいるのが雌だよ。大きさがバラバラなのが雄だよ。」「I君よく知っているね・・・タコ名人だね。」子供たちは、生き物のことを本当によく知っています。生き物が好きなんでしょう。「好きこそものの上手なれ」の諺を頭に思い浮かべました。
I君を疑っているわけではないですが、タコの雄雌の見分け方をインターネットで調べてみました。タコの雌雄を見分けるには、足の先を見るとよいと言われています。タコの雄は8本ある足のうち、1本が交接器になっていて先端には吸盤がないので、このように先端に吸盤のない足が1本あるものが雄です。では、ブツ切りになって売られているタコの場合、どこをみれば区別がつくのでしょうか。その場合は、吸盤の並び方を見ると分かります。雄の吸盤は大小さまざまな大きさがあり、雑然と並んでいますが、雌の場合は比較的小さく同じ大きさの吸盤が、2列に整然と並んでいます。これは、雄が縄張りや雌をめぐって、雄同士で喧嘩をすることと関係しています。いざ、喧嘩になった時、大きな吸盤が武器となるため、雌のような小さな吸盤では役に立ちません。その点、雌は雄のように大きな吸盤を持つ必要がないのです。雌のほうが、身の繊維が細かいため、やわらかく食べやすいと言われているのに対して雄は身が締まっているので、雌にくらべて固く歯応えが良いと言われています。
食べるタコに話が移ってしまい不謹慎ですね。I君が教えてくれた通りでした。この子供たちの好奇心を大切にしながら授業展開が出来たらと思います。