学校日記

湯浅投手絶体絶命のピンチで底力!?10/12 第255号

公開日
2022/10/12
更新日
2022/10/12

校長室

 10日のプロ野球クライマックスシリーズファーストステージ第3戦で阪神の湯浅京己投手(三重県・聖光学院・富山GRNサンダーバーズ出身)が登板しました。3-2の9回裏に一死満塁を招き絶体絶命のピンチ。矢野監督自らマウンドへ向かい、抑えに抜擢した23歳の湯浅投手を鼓舞しました。「強気や。どんな結果でもいいから思い切っていけ」。気合を込めた初球、152km/hで打者を二ゴロ本塁併殺打に仕留めてゲームセットとなりました。私は、この瞬間をテレビで見ていましたし、富山GRNサンダーバーズ時代の彼のプレーを球場で何試合か観戦したのを覚えています。速球が素晴らしく、将来性を感じる選手でした。プロ入団の知らせを聞いたときは、「やっぱりか!」と思いました。
 湯浅投手の一昨日の活躍を見ていて、10年以上前の富山GRNサンダーバーズ元監督吉岡氏との会話を思い出しました。当時、富山GRNサンダーバーズの応援に球場に駆け付けていたのですが、その日は三塁手の3つのエラーで接戦を落としてしまいました。試合終了後にたまたたま球場の外で吉岡監督に出くわした私は、直接尋ねました。「こんなの失礼ですが、今日も三塁手のミスで試合を落としてしまいましたね。この後も辛抱して今の三塁手の起用を続けていくのですか?」「鈴木君、気持ちはよく分かる。(以前の野球教室で知り合い)しかしね、走・攻・守揃っていたらこのチームにはいませんよ。プロへ行っていますよ。何かが足りないからこのチームにいるんですよ。ピッチャーだったら、スピード・コントロール・変化球の切れでしょうか。でも、若者たちは、将来プロになるという夢を諦めきれずにこのチームにいるんですよ。また、地域に根差したチームということで、地域貢献しながら・・・その辺りを少しでも理解していただければ・・・。」
 私は、この吉岡監督の言われる言葉に妙に納得し、富山GRNサンダーバーズの選手を温かい眼差しで見るようになりました。若者には、早咲き・遅咲きいろいろな才能があると思います。夢を諦めないで努力を続ける若者にこれからもエールを送っていこうと思います。小学生も同じなんだろうなと思っています。