学校日記

修了式、退任式  3/22 548号

公開日
2024/03/22
更新日
2024/03/22

校長室

 本日、修了式ならびに退任式を実施しました。私にとって、最後の修了式ということもあり、とても感慨深いものになりました。児童代表から手紙や花束をもらった時は涙腺がゆるむのを必死にこらえました。この「校長室」も最終回となります。3年間にわたり、ご視聴有難うございました。それぞれの式辞の一部を掲載し、お別れとしたいと思います。

(修了式)

今ほどは、代表の皆さんに終了証を渡しました。

 3月も終わりに近付き、公園や道端にタンポポの花が見られるようになると思います。あのタンポポは、冬の寒い間、地面にぴたっとはり付いて、冷たい北風や冬の寒さを避けていました。じっと耐えていたのです。そして、春になり、暖かくなってきたので、少しずつ葉や茎を伸ばしています。その長い根っこが、タンポポの身体を支えています。

 ですから、タンポポはとても強い植物です。雨が少なくても、生けていけます。冬の寒さにも耐えることができます。コンクリートの隙間から芽を出して、花を咲かせることも珍しくありません。

 きれいな花を咲かせるには、それを支える根っこがとても大切なのです。学校は、皆さんを支える根っこを作るところです。

 あのタンポポの根はどうなっているか知っていますか。タンポポの根っこは、50cm近く、長いものになると1mになるそうです。地上部分より、地下の根っこのほうが何倍も長いのです。

 1〜5年生の皆さんは、この1年間で本当に成長したと思います。毎日殆ど休まず登校したので、1年分の学習の力が確実に身に付いたとか、学級の皆の話合いをもとに行事を進めたので協力することの大切さを知ったとか、困っているときに友達に助けてもらったので今度は助ける側になろうと思ったとか、他人からされて嫌だと思うことは、自分からしないようにできたとか。

 これらは、毎日当たり前に学校に登校し、当たり前に集団で生活し、当たり前のことをこつこつ積み重ねた成果だと思います。1週間、1か月ではその成果は実感できないかもしれませんが、1年経つと皆さん自身にとってひとまわり大きくなったタンポポの根っこになっていると思います。自分はどこが成長したか家族で話し合ってみてください。

(退任式)

 私は、3月31日で庄南小学校の校長を辞めます。

 庄南小学校は、私にとって3年間思い出いっぱいのとても大切な学校です。それは、ちょうど皆さんのお父さんやお母さんが中学生だった頃庄西中学校に11年間勤務していたこともあるからです。

 その中で、たくさんの子供たち、お父さん・お母さん、そして地域の人たちに出会いました。そして、庄南小学校のよいところ、地域の素晴らしさをいっぱい教えてもらいました。そんな地域にある学校で暮らせる皆さんはとても幸せです。そして、そんな幸せな地域にある学校で長い時間過ごせた私もとても幸せでした。

 さて、お別れに当たってお願いが2つあります。

 1つは、修了式で述べたように踏まれても踏まれても咲き続ける強いたんぽぽのような存在になってください。

 もう1つは、卒業生からのお礼のメッセージに多く書かれていた毎朝の玄関前の挨拶のことです。あいさつは心と心を繋ぐ絆です。自分から出来る人になってください。

 一緒に幸せな時間を過ごさせてくれた皆さんにありがとうを言います。皆さんのお父さん・お母さん・地域の人たちにもありがとうの気持ちを伝えたいと思っています。

 ぜひおうちに帰ったら、私がありがとうと言っていたと伝えてください。

 これからも、皆さんがこの素晴らしい庄南小学校で元気に楽しく過ごせるように、ずっと応援しています。