学校日記

自主学習ノート1   1/23 508号

公開日
2024/01/23
更新日
2024/01/23

校長室

 砺波市小中学校では、最近「家庭学習の在り方」が話題になっています。「個別最適な学習」や「協働的な学び」を考えた時に、従来の一律にプリントやワークを家庭でやってくる宿題の与え方でよいかということです。本校では、この他に毎日「自主学習ノート」を家庭でやってくることになっています。テーマは、中学年であれば「ことわざ調べ」「四字熟語調べ」「点字探し」「数の不思議」「都道府県調べ」「世界の国旗」「新聞コメント」「英語調べ」「お手伝いのコツ」「不思議に思ったこと」・・等授業に関連させて深堀りした内容でもいいですし、授業とは直接関係なくても自分の興味のあることを追究しても構いません。

 職員室で5年生の担任の先生に尋ねて見ました。「子供たちが家でやってきた自学ノートを毎日点検しておられると思いますが、どれ位の子供たちが毎日継続していますか?」「6〜7割ぐらいの子供でしょうか?」「自学ノートに何を書けばよいか子供たち自身迷うと思うのですが、子供たち同士がアイデアを広めたり先生自身お勧めの内容をどうやって入手したりしているのですか?」と私が尋ねると、その先生は、1冊の「みんなの自学ノート」と「自主学習ノート〜実践編〜 伊垣尚人著」の本を見せてくださいました。「この『みんなの自学ノート』は、毎日当番を決めてこれに自分のアイデアで自学を書いてくるんです。そうすると、自分の担当になった時にみんなのアイデアが見られるじゃないですか。また、伊垣尚人著の本は、私がバリエーションを広めるために、〇〇堂で購入したものです。」「〇〇堂ですか?私も教育書を購入するためによく行きます。先生、凄いですね。」「それ程でもありません。」・・・。その先生は、照れ笑いをされて会話は終わりました。

 「自学ノート」といえば、45年前の中学校3年生の頃を思い出しました。受験勉強のために学校で与えられたワークや自分で購入した問題集をやって問題量をこなしていたのです。ところが、問題を見て答え合わせをして、間違えた問題は解説を見る。この一連の作業に何か物足りなさを感じたのです。理科や社会、歴史なら年表、地理なら白地図を自分で書いて重要事項を整理したくなったのです。表や図、イラストを自作することにより自分の学習の深まりを実感したのです。また、漢字や英単語でしたら、自学ノートの表に整理した後に、広告の裏面に13回同じ文字を書いて暗記しました。これらの一連の学習が「自学ノート」に似た部分があるのではないかと思っています。次号は、伊垣尚人氏が訴える「自主学習ノート」の意義について考えてみたいと思います。

みんながわくわくする学校を「自分から」