学校日記

名前に込められた家族の思い? 12/7 487号

公開日
2023/12/07
更新日
2023/12/07

校長室

 今朝、児童玄関前で挨拶運動をしていますと、いつも声をかけてくれるA君が嬉しそうに歩み寄って来ました。「今朝のニュースでやってたんだけど・・・僕の名前の〇は、全国にどれだけ生まれているかについて今まで全国4位だったのが、1位になったんだよ。めっちゃ嬉しい。」「へぇーすごい!よい名前両親から付けてもらって良かったね。」「この名前の漢字読み方が2通りあって△△が全国1位、□□□が全国5位らしいよ。そこで、僕は△△だから1位なんだ。」「そりゃー最高の気分だね。今日いいことあるかもよ。」と返して別れました。

 読者の皆さんも予想してみてください。〇が漢字1文字、△や□は1つに付き平仮名1文字が入ります。最近では、漢字が読めないくらい家族の熱い期待と思いが込められていると感じる名前が多くなりました。その漢字を見る度に「家族に大切にされているんだな!」としみじみ感じています。ひとつ、困っているのは受賞伝達等の際に演台前で正確に名前を読んであげられない場合が起こりうるということです。名前を間違えると失礼なので、教務の先生には、付箋紙にふり仮名を記して賞状に貼っていただいています。

 名前と言えば、私も50年程前の小学生時代に「鈴木」という苗字が全国1位から、その座を「佐藤」に明け渡したときはショックだったのを今でも覚えています。また、当時父に質問しました。「僕の名前は、どうして幸夫とつけたの?」「そりゃなーお前には姉がいるだろう。男の子が生まれただけで農家の後継ぎが生まれたと、親戚中で大喜びしたんだ。これは、姉ちゃんには内緒だぞ。お前は、皐月に生まれたから田んぼが忙しくて名前を考えている暇なかったんだよ。そこで、当時流行していた歌手の橋幸夫からもらったんだ。」と返ってきました。それを聞いた私は、我が家のミニステレオの横に置いてあったLPレコードを1枚ずつ見てみました。演歌歌手の「三波春夫」と「橋幸夫」のものばかりが置かれていました。音楽鑑賞が深夜まで働いていた父の唯一の趣味だったんだなと子供心に思いました。

 前段の答えになるかもしれませんが、明治安田生命保険は4日、2023年に生まれた子どもの名前ランキングを発表しました。それによると男の子は、前年4位だった「碧」(主な読み方=あお、あおい)が、女の子は2年連続で「陽葵」(ひまり、ひなた)が1位になりました。

 明治安田の保険の契約者のうち、23年1〜9月に生まれた子ども約1万4千人を調べました。男の子の2位は同率で「陽翔」(はると、ひなと)と「暖」(だん、はる)でした。前年25位の「律」(りつ)が4位、前年トップの蒼(あおい、そう)が5位になりました。
 女の子は2位が前年と同じ「凛」(りん)、前年30位だった「紬」(つむぎ)が3位に大幅に上がりました。4位が「結愛」(ゆあ、ゆな)、5位が「結菜」(ゆいな、ゆな)などでした。 読み方別のトップ3は男の子は「はると」「みなと」「ゆいと」、女の子は「えま」「つむぎ」「みお」でした。

 調査は35回目。担当者によると、今年はスポーツ競技で活躍した選手の名前が人気だったほか、外国でもなじみやすい読み方や、性別に偏りのない「ジェンダーレスネーム」が多くランクインしたそうです。

2023年生まれの名前ランキング
【男の子】
1 碧(あお、あおい)  2 陽翔(はると、ひなと)暖(だん、はる)  4 律(りつ)  5 蒼(あおい、そう)  6 颯真(そうま、ふうま)  7 蓮(れん)  8 凪(なぎ、なぎさ)湊(みなと、そう) 湊斗(みなと)
【女の子】
1 陽葵(ひまり、ひなた)  2 凛(りん)  3 紬(つむぎ)4 結愛(ゆあ、ゆな)  5 結菜(ゆいな、ゆな) 澪(みお) 芽依(めい) 心春(こはる) 9 陽菜(ひな、はるな) 咲茉(えま) 翠(すい、みどり) 結月(ゆづき) 愛(あい、まな) 彩葉(いろは)

 子供たちも、名付けの家族の思いを汲み取り、自分の名前が好きになってくれたらと思います。

みんながわくわくする学校を「自分から」