3感染症 県内で流行 11/29 481号
- 公開日
- 2023/11/29
- 更新日
- 2023/11/29
校長室
県のまとめによりますと、インフルエンザを中心に3つの感染症が流行しているとのことです。インフルエンザは、13〜19日の1医療機関当たりの患者数が平年の約7倍、咽頭結膜熱(プール熱)とA群溶血性レンサ球菌(溶連菌)咽頭炎も大幅に上回っているようです。いずれも子供がかかりやすく、高熱などの症状が出ます。
プール熱(咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ))は、夏に多いウイルス性の感染症ですが、1年中かかるおそれがあります。プールで感染しやすいことからプール熱と呼ばれていますが、プール以外でも感染することが多くあります。大人も発症しますが、子どもに多い感染症で、発病すると法律で通学や通園が禁止となる「学校保健法第二種伝染病」に指定されています。命に関わる病気ではありませんが、子どもの場合は、まれに重症化することがあるため、十分な注意が必要です。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は、咽頭(のど)に炎症が起こるため、のどが痛くなります。症状がある人からの分泌物が、鼻やのどの粘膜へ接触することで感染し(飛沫感染、接触感染)、感染してから1〜4日(潜伏期間)で発症します。子どもの咽頭炎の20〜30%、大人の咽頭炎の5〜15%程度を占め、小児科だけの報告でも、日本国内で毎年25万人の感染の報告があります。子どもに多い感染症で、「学校保健法第三種伝染病」に指定されています。1年を通して流行がみられますが、春先から初夏が比較的多い時期です。
各感染症の予防策として学校医さんは、いつも「手洗いとうがいが基本」とおっしゃいます。11月8日(県小教研研究集会)に行った2年生の保健指導の授業で、「なぜ手洗いをしないのか、ハンカチを持ってこないのか」を考えました。子供たちから出た率直な意見です。
〈手洗いをしない理由〉
・面倒くさい
・時間がかかる
・早く遊びに行きたい
〈ハンカチを持ってこない理由〉
・手が濡れていてもいい
・服で拭いている
・自然に乾かしている
空気が乾燥し、感染症が流行しやすい季節になりました。学校でもご家庭でも、感染症の予防策について話し合い、実践していきたいものです。