明治神宮野球 星稜高 32年ぶりV 11/21 476号
- 公開日
- 2023/11/21
- 更新日
- 2023/11/21
校長室
北信越王者の星陵高校が第54回明治神宮野球大会(写真は今夏プロ野球観戦時撮影)高校の部決勝で、作新学院を3-1で破り、32年ぶり3度目の優勝を果たしました。32年前と言えば、巨人やヤンキースで活躍した松井秀喜氏が中心打者として活躍していた1991年です。私は、この快挙を次の2点に注目しています。
1つは、星稜中出身者がメンバーの過半数を占めていることです。2年前に軟式の全国大会を制した星稜中です。鍛えられた守備は今大会1失策。打線は3〜5番が全員本塁打を打つなど高い総合力が光りました。全国高校野球選手権大会(夏の甲子園)で2度の準優勝を成し遂げた時のメンバーも、今回同様星稜中出身者がメンバーの大半を占めていたように記憶しています。中高一貫野球が実を結んだとでも言いましょうか。奥川投手(現ヤクルト)が高3で準優勝した後のここ数年は、メンバーから星稜中や北陸地方の中学校の出身者が減っていました。全国の遠方からの生徒がチームの中心を担っていました。そういった意味では、黄金時代に戻りつつあるのでしょうか。
もう1つは、明治神宮大会に親子で日本一になった山下監督の偉業です。32年前の優勝を指揮したお父さんの智茂氏(78)はバックネット裏で観戦。最終回は祈るような表情で見守り、優勝が決まると手をたたいておられたそうです。長男の智将監督(42)は、「向上心のあるチームで、選手が1戦ずつ成長していった。偉大な父に一歩近づけた。」とコメントしておられます。山下智茂氏の現役監督時代の一言が、私は忘れられません。「あなたは、日本で2番目に高い山の名前は言えますか。言えないでしょう。優勝校は記憶に残っても準優勝校は忘れ去られるのです。だから、優勝でないとダメなんです。」準優勝して暫くしてからの一言だったように記憶しています。
県関係は、専戸大和選手(星稜中、高岡市立中田小出)が「7番・右翼」で、中島幹大選手(星稜中、高岡市立野村小出)が「8番・左翼」で先発出場していました。久しぶりに北信越高校野球界に朗報が飛び込んできました。来春の全国選抜高校野球大会(北信越枠は神宮枠プラス1で3校出場)での活躍が楽しみです。また、また野球の話題で申し訳ありません。