学校日記

多忙な毎日を、ストレスをためずに心豊かに過ごすためには! 11/14 471号

公開日
2023/11/14
更新日
2023/11/14

校長室

 「PHP」という雑誌に、元日本カウンセリング学会会長の國分康孝氏が、以前、「『心のゆとり』を持つために大切なこと」と いう文章を寄稿しておられました。その内容が、私は参考になると思い、日常的に意識しています。要約して紹介します。

1  人と世間話をする
 人と世間話をするときは、何となしに自分を開くようになる。そのとき、一時的にストレスや辛さから解放され、気持ちが安らぐ。内にこもらないですむ。 ところが、自分の感情やしていることを語りたがらない人がいる。こういう人は、あるがままの自分を受け入れていない場合が多い。普段から、できる限り、あるがままの自分を許容するようにした方が、ストレスはたまらない。

2 すべての人に好かれたいと思わない
 子どもでも、大人でも、「すべての人に好かれなければならない」と思っている人が多い。 確かに、人に好かれるのは快適である。しかし、いつでも、どこでも、誰からも好かれないと生きていけない、と思うのは思い過ごしである。人に好かれようとするあまり、人に合わせすぎて無理をするから、ストレスが高まる。したがって、「人に好かれた らそれにこしたことはない、好かれないからといって人生は終わりではない」と、自分にときどき言い聞かせることである。

3 「失敗から学べばよい」と考える
 失敗してはならないと思うと慎重になる。つまり、ストレスになる。人間は神ではない。過ちをおかすのが人間である。過ちを おかすたびに、次回に同じ過ちをおかさないためにはどうすればよいか考えればいいと。人間は失敗を通して向上する。

4 自分ひとりになる
 せわしい生活に巻き込まれて心身が疲れ果てないためには、意識して「自分ひとりなる瞬間」をつくることである。ところが、 人によってはひとりぼっちが嫌で絶えず人と一緒にいたがる人がいる。これを「人間中毒症」という。 人なつっこいだけではなく、適度に孤独の世界を楽しむのも生活の知恵である。

 私が特に意識して実践しているのは、4の「自分ひとりの時間を意図的に作る」です。始まりは意図しなかったのですが、「休日の昼食」と「1年に何回か行う一人旅」です。相手の好みやペースに合わせなくてよい。普段なかなか取れない読書の時間が取れる。多忙な日常を客観的に振り返ることができる。リフレッシュには、とても良いと思っています。

 もう一つは「穏やかな笑顔で誰とでも接する」です。笑顔は、接する人との重要な潤滑油であり、大切なボディーランゲージとなります。 人間は、笑顔で接してくれる人に は、敵対心を抱かないものです。自分が、気分が落ち込んでいるから、そんな気分でないから、笑顔が見せられないと思ってしまいがちですが、「笑顔は、自分をよく見せようとするためにあるのでなく、相手のためにある」と考えれば、心の中はどうであれ、徐々に笑顔になれるのではないかと思います。それができるようなると、徐々に周りとの 「いさかい」が減ってきて、ストレスがたまらなくなってくるように思います。

 読者の皆さんは、ストレスをためずに心豊かに過ごすためにどのような心がけをなさっておられますか。

みんながわくわくする学校を「自分から」