学校日記

4月の自殺、過去5年で最多! 7/19 423号

公開日
2023/07/21
更新日
2023/07/21

校長室

 自ら命を絶つ児童・生徒が減りません。過去最多だった昨年は全国で514人が亡くなっていますが、今年は4月に限ると過去5年間で最も多い48人が自ら命を絶っています。5月は昨年を下回りましたが、深刻な状況が続いています。文科省は10日の通知で、夏休み期間中は全校登校日や学年登校日、部活動といった機会を生かして、児童・生徒と面談するなどして、自死の兆候を把握するよう求めています。また、GIGAスクール構想で整備した端末の活用にも触れています。

 月別にみると、長期休業が終わる時期に児童・生徒の自死は多い傾向にあり、昨年は9月が最も多かったようです。コロナ禍に伴う学校休業があった令和2年は8月が、令和3年は5月が最多でした。このような傾向は、昔から見られ長期休業が終わる8月末には、子供たちの困り感を和らげるために家庭訪問などして面談していたことを覚えています。

 文科省は、このような事態を踏まえ、児童・生徒の自死を予防するための注意事項を改めて通知。今回は、GIGAスクール構想で整備したコンピュータを使って、児童・生徒の状況を把握することが有効だとして、既に整備された仕組みを一覧にして紹介しています。また、インターネットを通してアンケートを行う仕組みを使って新たに児童・生徒の状況を把握するためのマニュアルを添えています。(日本教育新聞より)

 本校でも、文科省の通知を受けて児童の生活や体調、心の状況を把握するための方策を協議しました。その結果、夏休み前にタブレットを持ち帰り、現在学校で実施している「心の天気」を平日毎日担任に報告することになりました。これは、体調や心の健康状態を天候に表したり、悩みを具体的に記述したりするものです。担任は、悩む子供たちの心を軽くするのに役立ちたいと考えていますので、この「心の天気」を大いに活用していただければと思います。