花を咲かさせない工夫 4/11 356号
- 公開日
- 2023/04/12
- 更新日
- 2023/04/12
校長室
今年も我が家では、私の好きなチューリップの品種「ハウステンボス」の栽培を楽しんでいます。しかし、今年に限り困った問題が発生しています。3月から気温の高い日が続き、チューリップの茎がぐんぐん伸び、今にも開花しそうな状態になっているのです。私は、開花したチューリップよりも今にも開花しそうなつぼみが膨らんでいく状態のチューリップが好きです。
そこで、我が家に置かれているチューリップのプランターの日照時間を調べてみました。我が家では、建物の北側に置かれているプランター(写真左)は建物から離れているので、比較的日照時間が長く温度も高くなることが分かりました。それに比べて、東西の建物に挟まれている場所に置かれているプランター(写真右)は日照時間も短く日影になりやすいことから温度も低いことが分かりました。そこで、今朝2箇所のプランターの置く場所を入れ替えてみました。
そんなことをした後に、朝刊に目を通すと今月22日に開幕する「となみチューリップフェア」の関係者が、開花を遅らせるために苦心しておられる記事が載っていました。財団では、花壇の地表温度の上昇を抑える遮光ネットで開花時期を調整しておられます。今年は、例年よりも22週間早く取り付けられたそうですが、「黄小町」などの中世品種は、既に咲いているそうです。また、4月下旬に咲く晩生品種を3割、極晩生品種を4割に拡大して対応しておられるそうです。また、予備のチューリップを標高の高い平地域で育てておられ、フェアの途中で入れ替える予定だそうです。
関係者の皆さんには、頭の下がる思いです。「チューリップフェアでの満開のチューリップ」「ゴールデンウィーク中の満開のチューリップ畑」は、もう昔の話になってしまうのでしょうか。入学式(4/7)の式辞でも「満開の桜→咲き始めたチューリップの花」に急遽変更しました。植物の生態系の面から見ても、地球温暖化防止にグローバルな視点で取り組んでいかなければと強く思っている今日この頃です。