中庭

学校日記 school diary

価値 No.945

公開日
2025/03/04
更新日
2025/03/04

校長室より

先日、たまたま街中でボーイスカウト姿の子供のグループを見かけました

最近見たことがなかったのでとても懐かしく、また、自分のボーイスカウト活動をしていた記憶が蘇りました


今ほどアウトドア活動が一般ではなかったその当時

キャンプのことを野営と呼んでいた頃です

わたしが所属していた団は、何もない山の中で野営します

施設がある場所ではなく、水の確保と、トイレの確保が大変でした

生きるために水は必要ですから、何人かでポリタンクを担いで水場まで行き、一杯になった相当重いポリタンクをテントサイトまで運びます

何度も何度も山道を往復し、チョロチョロとしか流れていない水場でポリタンクが一杯になるまでじっと待ちました


後に、海外の地域によってはこれが毎日の子供の仕事であることを知ります

そのために学校へ行けず、半日以上をかけて水を運ぶということも・・・

日本では蛇口をひねると水が出ることが当たり前です

水道料はかかりますが、日本ではべらぼうに高額な訳ではありません

小さい頃に、スーパーマーケット等で水が売られるようになりましたが、水にお金を支払うことに驚いた記憶があります

今では普通に水を購入するおとなになりましたが・・・


海外で水を買うといくらかでしょう?

場所によってその価格は違います

3年生は学習済みの「需要と供給」や、経費が影響します


少しネットで調べてみました

ファクト・チェックを怠っており、真意のほどは定かではないのであくまでも、そんなものかと思ってください

左から、低料金の順位・国名(一部州名)・水道料金(※10㎥/月)の順です

 1・マイアミ・デイド・約580円

 2・ダラス・約1,420円

 3・日本・約1,560円

 4・オークランド・約1,700円

 5・シンガポール・約1,820円

 6・バンクーバー・約2,210円

 7・オタワ・約2,350円

 8・シドニー・約2,670円

 9・メルボルン・約2,790円

 10・ロンドン・約3,380円

 11・バーミンガム・約3,470円

 12・リバプール・マンチェスター・約3,730円

 13・ニューヨーク・約3,890円

 13・ラスベガス・約3,890円

 15・シアトル・約5,190円

 16・サンディエゴ・約6,160円

 17・サンフランシスコ・約6,930円

 ※何年の統計か?情報ソースはなにか?申し訳ないですが、記録しておらず不明です


上位の一部を除いて、2,000円以上(10㎥/月)という料金が多いです

サンフランシスコは、日本の約4倍近い料金です

同じ水で、なぜ場所によって水道料金が大きく異なるのでしょうか?

水道料金の具体的な金額については、水道料金の決め方が関係しているようですが、この先は興味があれば調べてみましょう



別の視点で考えます


想像してみてください

もし、自分がどこかの国の砂漠の真ん中で、水筒が空っぽになってしまい、喉が渇いていたとしたら・・・

コップ1杯1,000円の水を迷わず買うかもしれません

さほど高いと思わないのではないでしょうか


値段の感じ方は、気持ちによって違ってきます

言い換えれば、モノの価値は人によって違うということでしょう


ちなみに、宇宙空間での水の供給は非常に高コストであり、国際宇宙ステーション(ISS)では、500mlのペットボトルの水を地球から運ぶコストは約100万円らしいです

そのため、ISSでは尿や汗を再生処理して飲料水として利用するシステムが導入されているそうです

※これもいつのデータなのか、情報ソースは何か、の記録を失念しており不明です



話しは戻り、わたしがボーイスカウトの活動で経験した、何もない山の中での野営

山の持ち主には許可を得ていたので、切り倒された木材を車が入るところまで運ぶ作業があったことも、思い出しました

今にして思えば、過酷なことをしていたものです

みんな無事に何泊かの野営を終えて、山を下りました

当時は考えもしなかった、我々スカウトを引率したリーダーたちの苦労を今にして想像します

大変だったでしょう・・・

また、送り出した親も心配だったかもしれません


そんなこと、考えもしなかったことも思い出しました


この体験の価値は、プライス・レスだと、今しみじみ感じます


今更ながら、多くの人に感謝です


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