中庭

学校日記 school diary

祈りの日 no.815

公開日
2024/08/07
更新日
2024/08/09

校長室より

8月6日(土)
広島に原爆が投下されて、79年となった日です
仕事がら、何度も広島の平和記念公園を訪れ、この事についていろいろと知る機会がありますが、我が国で起こった事実であると頭では分かったつもりでも、どこかで信じられない想いがあります
だからこそ、8月6日と8月9日は、今も意識し続けている日です
今年も、原爆投下時刻に合わせて、広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式が挙行されました

原爆で亡くなった方々が安らかに眠っていただけるよう祈ります

被爆50周年(平成7年)の平和記念式典で、広島市長の平和宣言に続いて、初めてこども代表が「平和への誓い」を述べ、翌年以降も「平和への誓い」を発信しています
全文を紹介します


平和への誓い

目を閉じて想像してください。
緑豊かで美しいまち。人でにぎわう商店街。まちにあふれるたくさんの笑顔。
79年前の広島には、今と変わらない色鮮やかな日常がありました。

昭和20年(1945年)8月6日 午前8時15分。
「ドーン!」という鼓膜が破れるほどの大きな音。
立ち昇る黒味がかった朱色の雲。
人も草木も焼かれ、助けを求める声と絶望の涙で、まちは埋め尽くされました。
ある被爆者は言います。あの時の広島は「地獄」だったと。
原子爆弾は、色鮮やかな日常を奪い、広島を灰色の世界へと変えてしまったのです。

被爆者である私の曾祖母は、当時の様子を語ろうとはしませんでした。
言葉にすることさえつらく悲しい記憶は、79年経った今でも多くの被爆者を苦しめ続けています。

今もなお、世界では戦争が続いています。
79年前と同じように、生きたくても生きることができなかった人たち、
明日を共に過ごすはずだった人を失った人たちが、この世界のどこかにいるのです。
本当にこのままでよいのでしょうか。

願うだけでは、平和はおとずれません。
色鮮やかな日常を守り、平和をつくっていくのは私たちです。

一人一人が相手の話をよく聞くこと。
「違い」を「良さ」と捉え、自分の考えを見直すこと。
仲間と協力し、一つのことを成し遂げること。
私たちにもできる平和への一歩です。

さあ、ヒロシマを共に学び、感じましょう。
平和記念資料館を見学し、被爆者の言葉に触れてください。
そして、家族や友達と平和の尊さや命の重みについて語り合いましょう。

世界を変える平和への一歩を今、踏み出します。

令和6年(2024年)8月6日
こども代表
 広島市立祇園小学校  6年 加藤  晶 さん
 広島市立八幡東小学校 6年 石丸 優斗 さん


メッセージを読んで出中生は何を感じるでしょう
特にこの中の、次の一文に出中生は何を感じるでしょう?

一人一人が相手の話をよく聞くこと。
「違い」を「良さ」と捉え、自分の考えを見直すこと。
仲間と協力し、一つのことを成し遂げること。
私たちにもできる平和への一歩です。

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