中庭

学校日記 school diary

君の名は・・・ no.808

公開日
2024/07/26
更新日
2024/07/26

校長室より

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https://tonami.schoolweb.ne.jp/1620011/blog_img/21607636?tm=20240808123208

前号で書きましたが、昨日は砺波地域消防組合消防本部より4名の講師をお迎えして実施した救命救急の研修会を開催しました
その際に講師の先生方と共に、我々のスキルアップのために力を貸してくれたのがトレーニング用マネキンです
以前に、マネキンにはそれぞれ名前が付いていると聞いた記憶があり、研修中、彼らの名前は何だろう????と、気にしつつも、結局は消防のみなさんに聞けずじまいでした

今日になってもなんだか気になったので調べてみると、レールダル・メディカル・ジャパン株式会社のHPに、興味深い情報があったので紹介します

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「セーヌ川の少女」
19世紀、パリのセーヌ川で少女の遺体が引き上げられました。危害を加えられた痕跡もなく、それは自ら命を絶ったものでした。少女の身元は確認されなかったため、当時の慣習にのっとり「デスマスク」が製作されました。そのうら若き少女の繊細な美しさとうっすらと浮かべた微笑が、彼女の死に謎を残しました。このミステリーについて、様々な憶測がなされ、ロマンティックな物語が数々出版され、彼女のデスマスクとともにヨーロッパ中に広がっていきました。
後に、口対口の人工呼吸法を実用的且つ効果的に教えるためのトレーニングマネキンを開発しはじめたアスムンド レールダルによって、「セーヌ川の少女」は、再び脚光を浴びることになりました。彼は、この少女の早すぎる死に胸を痛め、悲劇がくりかえされないようにと、心肺蘇生訓練用マネキンに少女のデスマスクを採用。「レサシアン(製品名:レサシアン)」と名づけました。
実物大の人体模型があれば、救急救命を学ぶ上で見た目にも生体に近づくことができ、学生にとって励みになるだろうと考えたからでした。
2020年、レサシアンは60回目の誕生日迎えます。「セーヌ川の少女」から生まれたレサシアンは現在、世界中で何100万人もの近代蘇生の救命テクニックを学ぶ人々、救われた人々の”生命のシンボル”となっています。
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レールダル メディカル ジャパン株式会社 HPより
https://laerdal.com/jp/

この会社は、1940年にÅsmund S. Lærdalによって子供向けの出版および玩具会社として設立されました。Laerdalは、世界中の医療提供者、ボランティア組織、教育機関、病院、軍隊向けの製品とプログラムを開発する多国籍企業だそうです
セーヌ川はパリオリンピックの開会式の会場となる場所です
出町中学校へやってきたマネキンの名前がレサシアンかどうかは定かになりませんでしたが、妙な縁を感じました
名前には命名者の強い想いが込められることがよくあります
出中生のみんなの名前も、きっとそうですよ
名前というものについて、改めて「想い」ということを意識しました

今回、救命救急研修の本来のねらいではない学びが、わたしにとってありました
「学び」のチャンスは、様々な時間・機会にあります
「学び」は決してつらいものではなく、興味深く面白いものだとわたしは思います
人間の本能が求めるものとも思っています
夏休みという時間・機会は、出中生にとって、いつもの学校生活での学びとは違う学びに出会えるチャンスだと思います
出中生のみんなの「学び」の話を聞かせてもらえたら、わたしはとてもうれしいです