学びは真似び no.801
- 公開日
- 2024/07/17
- 更新日
- 2024/07/17
校長室より
校舎内をまわっていると、3年生のある学級が家庭科の学習で、実物大人形を使った赤ちゃんの抱っこ体験をしていました
教室にお邪魔すると、「校長先生、やってみてくださいよ」と◇◇さんからリクエストがあったので、既に成人している3人の我が子の小さい頃を思い出しつつ、抱っこしてみます
その様子に「おお!!」と、リアクションをもらえてちょっぴり、いや相当うれしかったです
わたしが最初の子が生まれて初めて抱っこしたとき、それはもう怖くて怖くてたまりませんでした
看護師さんからどのように受け取って、どのように抱くか全くわからずどぎまぎしたことを思い出します
小さいからだですが、ずっしりと重みを感じました
首が座っておらず、首が逆に曲がらないか不安になりますし、落とすのではないかと不安にもなりました
そんなわたしも、今日は人形ではありますが、3年生の前で、さりげなく余裕をもって抱いて見せられます
授業での、おっかなびっくりの3年生たち
それはあたりまえですよ、初めての経験の人が多いのですから
○○さんに「抱っこしたことありますか?」と尋ねたら、1回あると答えてくれました
1回であればまだまだ不安ですよね
中学生のこの時期にこのような体験を一度でもしておくことは、将来につながると思います
わたしが中学生の頃、このような学習はなかったと思っています
いや、あったにもかかわらず覚えていないだけだったら、当時の家庭科を担当していただいた□□先生ごめんなさい
この学習に限らず、経験者の姿を真似る、うまくできる人を真似ることは学びのスタートです
「学び」の語源は「真似び」と聞いたことがあります
最初は真似をしつつ、体験を重ねることで、うまくできるようになります
これは最初の段階では教えを「守る」ことが大切であることと通じている気がします
つまり、「守」「破」「離」です
「守破離」についてはまた別の機会に・・・
ああ、おっかなびっくり赤ちゃん人形を抱き上げる3年生の表情が忘れられません
みんな優しい顔をしていると、わたしは感じました
ホンモノの赤ちゃんだったら、より違うことも感じたかな・・・
機会があれば、積極的に抱っこさせてもらったらどうでしょう?
最近は少子化でそういう機会も減りましたね
そのことを寂しく感じる自分になるなどと、中学生のわたしは想像もしていませんでした
不思議なものです