けんしょく no.793
- 公開日
- 2024/07/04
- 更新日
- 2024/07/04
校長室より
4限が終わり、各学級では給食の準備が始まります
それよりもはるか前に、わたしは本日の給食を食べています
今日はそのことを○○さんに目撃されてしまいました
4限の終わり頃に職員室前を通りかかった○○さんに、食べ終わった給食の食器を片付けているわたしの姿が目撃されたのでした
「あ! 校長先生、もう食べてるんですか?!」
その口調には「自分ばっかりずるい」という意図を感じ、すぐにわたしは大人気もなく反論します
「いやいや、これは毒見しているんですよ」
「何かあればわたしの体調が悪くなるわけで、みんなが食べる前にそのことを確認しているんですよ」
「ああ、そうなのですか」と、一応は理解を得たように感じました
「検食」のことを知らない出中生は多いようです
そもそも教職員でも「何でいつも校長ばかり先に給食を食べているのだ!?」と、思っている人がいるのではと思っています
何より若い頃のわたしがそうでした
「こちらはまだ4限目の授業をしているというのに・・・」とも思っていた記憶があります
それを感じてか、当時の校長が「今日は廣瀬さんに、検食を頼みます」と言われ、それで「検食」について理解したのでした
誠に若い頃はダメダメの教師でした(※今もそれほど成長していないか・・・)
さて、学校給食における「検食」
これは、食材や調理過程の安全性を確認するために行われる重要なプロセスです
具体的には、
・食材の品質や鮮度、調理の適正さを確認し、食中毒などの健康被害を未然に防ぐための安全の確保
・子供たちが毎日食べる給食の味や栄養価が適切かを確認するための、味や栄養価の確認
・調理場や給食室の衛生状態を確認し、適切な管理が行われているかを確かめるための衛生管理
と、いったことがねらいです
毎日、給食センターではサンプルが取り出され、一定期間(通常は1週間)保存されます
食中毒などの問題が発生した場合に原因を特定するためです
また、採取したサンプルについて、見た目、におい、味、温度などを確認します
また、必要に応じて細菌検査などが行われます
これは、給食の専門知識を持った栄養士や調理師が主に担当します
加えて、学校では配膳された給食を管理職が検食し、出中生が給食を食べる前に確認を行っています
これらは、学校給食に関して基本的な基準を定める「学校給食法」という法律に基づいて行われています
検食は、子供たちの健康と安全を守るための重要な取り組みであり、学校給食の質を維持するために欠かせないものなのです
このように説明文章を作成しつつ、改めて「検食」について意識しました
これもすべて、○○さんのおかげですな
ありがたいことです
↓ 毎日検食簿を記入しています