中庭

学校日記 school diary

心配 no.778

公開日
2024/06/12
更新日
2024/06/12

校長室より

6月6日の記事で紹介した校内某所のスズメの巣
最近その近くを通っても鳴き声が聞こえません
巣立ったのか?
何者かに襲われたのか?
「無事、巣立っていればよいのだが・・・」と思っていると、数日前から例年営巣されていた場所からヒナの鳴き声が聞こえるようになりました
又も、その部分の撮影にチャレンジしたものが上の写真です
どうやら3羽の黄色いクチバシが見えます
せっせと餌を運ぶ親鳥の姿も見られます
誰から教えられたわけでもないはずなのですが、そのことをする親鳥の姿を何とも言えない気持ちで見つめてしまいます

そしてなぜかどの動物も生まれたての子供たちは何とも愛くるしい
そう感じるように作られているのか?そのように感じるように我々のDNAに組み込まれているのか?これまた不思議です


今から思えば就学前や小学生の頃は近所の方々にいろいろ迷惑をかけつつ遊びまわっていたように思います
地域が寛容であったというか、温かく見守られていたというか・・・
子供だけで何をしていても、どこか安心だったというか、特に危険を感じなかったというか
単に鈍感だっただけなのか、実際に見守られていたのか
よく人さらいに注意するように、周りのおとなからは聞かされていた記憶があるので、その当時も完全に安全だったわけではないのでしょうが

先日、関西から講師を招いての研修会を実施したとき、「ほんまに富山の学校は塀などがなく、オープンですよねぇ」と言われたことを思い出します
過日、東京へ研修で出かけたときに、たまたま宿舎の隣に中学校がありましたが、そこも高い金網で校地は囲まれ、出入り口の開閉はしっかりと管理されていました

悪意があれば校地にはすぐに侵入できる本校
校内への侵入についてはオートロック等で対応していますが、都会の学校に比べれば大きな差があります
近くのこども園の園児たちや地域の方が、校地を歩いて通り抜けられる本校
ある意味教育活動の様子が見えやすい環境と言えます
地域の実態に応じて安全を確保することは重要であり、悩ましいことです


数日前からヒナ鳥の鳴き声が聞こえるようになった巣
昨夕、スズメのヒナがその巣から落ちたようです
夕方の会議を終えて校長室へ戻ると、そんな報告を受けてすぐに救助に向かいました
ほぼほぼ羽毛も生えそろい、「そろそろ巣立ちかな」というところまで成長したひな鳥が、少し震えながらそこにいます
すぐに巣の中へ戻したのですが、果たしてその後しっかりと餌をもらえるだろうかと不安になりました

今朝、再び落ちた様子はなかったので少し安心しました
無事巣立つことを願います

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