メッセージ no.906
- 公開日
- 2024/12/24
- 更新日
- 2024/12/24
校長室より
誰かに自分の想いを伝えるというのは誠に難しい
易しいことを難しく表現するより、難しいことを易しく表現することも難しい
600人弱の出中生全員一人一人に、この想いをみんな同じレベルで伝えることも難しい
でも、伝えたいと思って壇上に立った終業式でした
今をどのように生きているか?
今後をいかに生きるか?
これは出中生に考えてほしいことであり、校長室前掲示板でも発信しているテーマです
1月1日に能登半島を襲った地震
そして、9月21日から22日にかけての豪雨災害
今年は、いつも以上に能登半島を訪ね、その悲惨さを肌で感じた年でした
その場では「理不尽」という単語がからだの奥から湧き出てきます
なぜ、こんな目に合わないといけないのかと、多くの能登の人は感じています
その中で、立ち上がろうとした人、立ち上がる人がいます
それぞれの場所で精一杯に生きる人達がいます
そこで、自分の人生を他の人に委ね任せる人、周りが変わることだけを期待する人、ただただ周りの文句を言い続ける人には出会いませんでした
自分で変えられるのは、「自分自身」と「自分の未来」です
だからこそ、出中生にも「自分はどんな人間になりたいのか?」「どんな生き方をするのか?」を考えてほしいのです
自分の人生を歩むのは自分自身であり、どのように進むのかを決めるのも、実際に進むのも自分自身です
世の中には理不尽なこと、思い通りにいかないことが数えきれないほどありますが、人生の中には言葉で表現できない幸せなこと、うれしいことも必ずあります
これは出中生に信じてほしいことです
もうすぐ2025年
新しい年を迎えます
自分の未来に向けて、本気で生きていく覚悟を出中生に求めます
年が変わるなどの節目は、覚悟を決めるよい機会です
「天資養活」
みんなには天に与えられた素敵なところが必ずあり、それをより大きく育てるは、未来を目指し、進もうとする自分です
そうすることが「自他共栄」に
つまり、自分だけでなく周りと共に成長することにつながる、と、わたしは信じています
1月8日、覚悟を決めたみんなに会えることを楽しみにしています
この瞬間をきっかけに、自分自身と向き合い、改めて生きる姿勢を見直してくれることを強く願っています
出町中学校に関係するすべてみなさんにとって、よりよい冬休みとなりますように