ゲシュタルト崩壊 no.882
- 公開日
- 2024/11/18
- 更新日
- 2024/11/19
校長室より
朝から同じ文字を何度も手書きするという業務があり、小学生の頃の漢字の書き取りを思い出しつつ、また、ゲシュタルト崩壊を体感しつつも、何とかやり遂げました
このご時世になかなか手書きで同じ文字を何度も書くという機会はないので、わたしの中では貴重な機会と思いながらその逆の思いもあるわけで、何とも微妙な週初めとなっています
ゲシュタルト崩壊(独: Gestaltzerfall)は、人間の感覚においての発生現象であり、ひとつの塊として捉えていたものが突如その全体性を失って、その部分部分がバラバラに感じられ、もともとの実態が分からなくなる現象をいいます
図形や文字などの視覚的なものがよく例に出されますが、聴覚、触覚、味覚、嗅覚においても生じるようです
1947年に、C・ファウスト氏によって「失認の一症候」として報告されたのですが、ものを持続的に注視することで健常者にも生じることが知られるようになります
認知心理学の視点から「文字のゲシュタルト崩壊」がよく研究されており、今朝わたしが体感したのもこの現象です
原因については現代でも未解明な部分が多く、感覚器の疲労や順応によるのではなく、「比較的高次な認知情報処理過程によって発生する」ことが分かっている程度のようです
疲労が原因ではないと知りつつも、モヤモヤするので気分転換も兼ねて校舎内をまわります
出中生は週の初めから本気で学習に取り組んでいます
今日は午後から人権教育の研究大会が本校で開催されます
各学年1学級の授業が公開され、校外の方にもその学習の様子を観てもらえます
ありがたいことです
急ですが、諸般の事情でわたしはその研究会に参加できなくなりましたが、出中生や本校教職員はきっと大丈夫です
「未来に向けての一歩を踏み出す勇気」「本気・根気・元気、そして、勇気」「脱皮しない蛇は滅びる」など、いつも通りの気持ちでそれぞれが取り組むので、大丈夫なのです