中庭

学校日記 school diary

雨水 no.701

公開日
2024/02/19
更新日
2024/02/19

校長室より

校舎内には、春が近づいていることを感じられるものが見られます
ある教室で見られる光景(上写真)もそのひとつです

春が近づくと言えば、本日は24節気の第2、「雨水」です
現在広まっている定気法(24節気を配置する方法)では「太陽黄経が330度のときの日」です
国立天文台発表では、太陽黄経330度に太陽が位置するのが中央標準時2月19日13時13分であり、天文学ではその瞬間です

寒さが徐々に和らぎ、降る雪が春の雨に変わる季節
山の雪が融け始める季節
強い南風である「春一番」が吹く時期であり、ちょうど先週の15日(木)に北陸地方での「春一番」が発表されました
某番組のニュース・インタビューで氷見市の方が「こんなもの、春一番ではない!!」と断言しておられたことが印象に残っています
確かに、あまり強い風ではないと感じていたのですが、北陸地方における「春一番」の条件を知って納得しました
4つの条件が目安となっているそうです(富山地方気象台HPより)

・「立春」から「春分の日」の間であること
・日本海で低気圧が発達すること
・新潟、富山、金沢、福井のいずれかの気象台で風速(10分平均値)10m/s以上の南成分(ESE〜WSW)の風が観測された場合で、かつ上の気象台を除く新潟、富山、金沢、福井のいずれかの気象台で風速(10分平均値)6m/s以上の南成分(ESE〜WSW)の風が観測された場合
・最高気温が前日より高いかほぼ同じになること
「北陸地方に」というところがポイントですね
気象につきものの「平年との比較」をしたかったのですが、「春一番」は出現しない年もあるため、平年日を算出していないそうで、だから報道では昨年と比較していたのかと、これまた納得でした

ちなみに、過去5年分の春一番の状況は次の通りです
※富山地方気象台HPより

西暦(元号)・月日・最大風速(m/s)・風向・最高気温(摂氏度)
2024(R6)・2月15日・10.2・南南東・20.5
2023(R5)・2月28日・8.3・西・18.7
2022(R4)・2月15日・8.3・西・10.1
2021(R3)・2月20日・7.0・南西・13.1
2020(R2)・2月16日・10.5・南 ・17.5
2019(H31)・2月4日・9.8・南南東・14.0

おそらく氷見の方は「春一番」の発表条件をご存じなかったのでしょう
「平年比較をなぜしないのか」と思ったわたしも、平年日を算出していないことを知りませんでした
気象庁の決め事や事情を知らずに勝手にいろいろ感じてお恥ずかしいことでした
もうしわけないことです

人は過去の経験等で感情が左右されることが多いです
大切なことを判断する場合には、十分留意する必要があると改めて感じました

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