中庭

学校日記 school diary

その先の未来 no.686

公開日
2024/01/26
更新日
2024/01/26

校長室より

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放課後、校舎内外で部活動に励む出中生の姿があります
本気・根気・元気なその姿を見ると、荘子の外篇の秋水の一節が浮かびます

北海若曰:
井蛙不可以語於海者,拘於虚也

◎意訳
海の精である北海の若が答えた:
井戸の中の蛙(カエル)に海のことを分からせることはできない、それは蛙が狭い住みかしか知らないからだ

この文章は「井の中の蛙」の語源とされています

そして、この文章には続きがあります

夏蟲不可以語於冰者,篤於時也
曲士不可以語於道者,束於教也
今爾出於崖涘,觀於大海,乃知爾醜,爾將可與語大理矣

◎意訳
あなたが夏の虫に、氷のことをわからせることはできないのは、その一生がごく短いからだ
あなたが曲者たちに道理のことを語れないのは、彼らの知識がごく狭いからだ
今、あなたは狭い居所から飛び出して広い海を目のあたりにし、自分の無知を自覚したから、わたしはあなたと大いなる道理について語ろう 
 ※河の精が海の精と交わした会話です

広い世界に出て初めて見えてくるものがあります
新しいことにチャレンジしてこそ見えてくるものがあります
そして、がんばった先にしか見えない景色があります

どれにしても、まずは一歩を踏み出すことから始まります

わたしはこのことを、今まで出会った多くの中学生に教えてもらいました
そして、今は出中生に教えてもらっています
日々、ありがたいことです