心は直接見えない no.675
- 公開日
- 2024/01/11
- 更新日
- 2024/01/11
校長室より
元日に発生した令和6年能登半島地震
被害の実情が分かるにつれ、その影響の大きさをひしひしと感じ続けています
地震などの災害時には、「長く生きて経験の多いおとなへの影響が大きい」と、知りあいの心の専門家(心理士)から教えていただきました
つまり、教職員をはじめ、「おとなの動揺が、純粋で感覚的に敏感な子供にダイレクトに伝わる恐れがある」と
「「がんばりましょう」とか、「しっかりしましょう」という有形無形のおとなからのメッセージが心配である」と
余震も含めて何とも言えない不安感から、やる気が出ないとか落ち着かないということは当たり前に起こることであり、「おとなは「つらいよね」「苦しいよね」とその想いを分かち合うことがまず先である」と
わたし自身への励ましの言葉と共に、「分からないことは尋ねてほしい」と、心強い言葉もいただき、今、学校に居ることができています
ありがたいことです
決して当たり前ではないことです
感謝
落ち着かないのは当たり前
がんばりすぎる必要はない
平静を装う必要はない
つらい時、不安な時は誰かを頼ってほしいし、誰かに話をしてほしい
一人で抱えず吐き出してほしい
始業式でのわたしの言葉は、そんな想いを含めてのものでした
平成27年2月に文部科学省が発行した、保護者用資料「子供の心のケアのために」をトップページで紹介しました
また、文末に日本ユニセフ協会の資料「災害時の子どもの心のケア」も紹介しました
少しでも参考になればと思います
今日は1月11日
「鏡開」ですね
切ることを忌み、刃物は使わず、手や槌で割る
だから「開き(びらき)」です
帰宅したらしっかり「開き」、世の中の流れがよりよい方向へ進むように祈願します
「人生 楽ありゃ〜♪ 苦〜も あ〜るさぁ♪」
某時代劇の主題歌の歌詞です
しんどい時にわたしの頭の中をリピートする歌です
きっと、よりよいことが未来に待っていると信じます
まだ安否不明の方も多くおられます
早く安否が判明し、家族のもとへ戻ることができるよう祈ります
この後は、きっとよいことがあると信じ、今できることに励みます