変化と予想 no.670
- 公開日
- 2023/12/28
- 更新日
- 2023/12/28
校長室より
朝、放射冷却で校庭に氷が張っていました
冷え込みで霧も発生し、見通しが悪い朝でした
悪いという表現を使いましたが、表現を変えれば、幻想的な雰囲気の朝でした
朝日が昇り、いつもの見慣れた風景が一層違って見えます
そして、その反対側に目をやると、月が霧の中にひっそりと浮かび、地平線に沈む準備をしています
放射冷却が起こるということは、空に雲がないということです
そのために地表の熱がどんどん宇宙に流れ、地表付近の気温が下がるということです
知ってると不安にはなりにくいです
太陽が昇り気温が上がれば霧は消え、青空が広がると予想できるからです
予想通り、青空が広がりました
どんどん変化する気象状況でしたが、予想できれば慌てることはありません
予想できなかったり、予想と違うと慌て、そして不安になります
人類の力は経験を伝え合えることであり、今までの先人たちの知恵や経験が今のわたしたちに安心感や対処法を教えてくれます
「温故知新」
「故(ふる)きを温(たず)ね、新しきを知る(論語‐為政)」もそのひとつです
出中生のみなさん
おとなはみんなよりも長く生きています
こればっかりはどうしようもない決定的な違いです
だから、不安になったり、困ったことがあったら、周りのおとなを頼るのです
不安や困った中身を相談するのです
そこから先は自分で考え、決めます
霧の中に浮かぶ淡い月を、出中生が誰もいない校舎の廊下から眺めながら、そんなことを思っていました
そして、霧が晴れて青空が広がった風景を眺めつつ、改めてそのことを考えます
さて、2023年の「校長室より」はこのno.670の記事で最後です
2024年もよろしくお願いいたします
みなさん、よいお年をお迎えください