中庭

学校日記 school diary

薄明光線 no.644

公開日
2023/11/21
更新日
2023/11/21

校長室より

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今日は、朝から青空が広がるお天気です
立山連峰の雪が青空に映えて、美しく感じます

週間天気予報では、週末に雪だるまマークがあり、冬型の鉛色の空が多く見られる季節になります
そんな時に、雲の切れ間や雲の端から太陽の光が漏れ、光の筋が放射状に地上へ降り注いで見えることがあります
先日の休日にも、その現象が見られたので撮影しました
時には雲の切れ間から上空に向かって光が伸びて見えることもあり、気象現象として「薄明光線」と呼びますが、その他にも様々な名前があります

「光芒」
「天使の梯子(angel's ladder)」
「天使の階段(angel's stairs)(angel's stairway)」
「ゴッドレイ(God Ray)」
「ヤコブの梯子(Jacob's ladder)」
「レンブラント光線」
・・・

「天使の梯子」や「ヤコブの梯子」は、「旧約聖書創世記」28章12節に由来します
雲の切れ間から伸びる光の梯子が天から地上を結び、そこを天使が上り下りしている
そんな光景をヤコブが夢で見たのです

それがやがて自然現象についての名称として使われるようになりました
「レンブラント光線」は、今のオランダの画家、レンブラント・ファン・レイン(Rembrandt van Rijn)がこれを好んで描いたからだそうです
光の当たる部分と闇の部分との対比を強調し、非日常的な雰囲気や宗教的な神々しさを表現するためにコントラストを強くした絵画技法です
ちなみに、あの宮沢賢治は、「光のパイプオルガン」と「薄明光線」を表現しています
面白いものです

発生条件として、積層雲、乱層雲、積乱雲など、太陽光線をさえぎるくらいの厚みがあり、なおかつ切れ間のある雲がなければ見られません
科学的に言えば、森や林などで木漏れ日が光の筋になって見える現象と同じで、チンダル現象の一種です
太陽の高度が高いと、光の筋は放射状に見えにくいので、早朝や夕方に多く見られます
わたしが写真を撮影したのも先日の夕方です

今日は、青空が広がり、夕方にも見られそうにないですね