中庭

学校日記 school diary

ネットとどう付き合うか no.642

公開日
2023/11/17
更新日
2023/11/17

校長室より

11/15のTOP記事や、校長室よりno.640で紹介したネットトラブル講演会
本日は第3学年で実施しました
となみ衛星通信テレビから岩見 諒介 氏をお招きし、ネットとどのように付き合えばよいのかについて講演してもらいました

既にネット利用は日常生活に根深く入り込んでいますから、関わらないという選択肢は難しいです
自分が直接使わないとしても、今はネット社会であり、何らかの形で関わっています
スマホを所持していなくても、ゲーム端末がネットに繋がり、通信アプリ等を利用できる状況ですから、ネットとどのように付き合うのかは、中学生も知っている必要があるでしょう

数年前に、「タブレットベイビー」を動画で知ったり、アップルの共同創業者であるスティーブ・ジョブス氏が、iPadはおろかすべてのデジタル機器について、わが子のスクリーンタイム(視聴時間)を厳しく制限していることを知ったり、2021年にベストセラーとなった『スマホ脳』(新潮新書)を読み、その作者であるアンデシュ・ハンセン氏(精神科医、MBA(経営学修士)保持者)が「IT企業トップは子供にスマホを与えない」と紹介してることを知ったり
これらの情報がわたしに、ネット関連の利用については細心の注意が必要であると強く思わせます

日本のサイエンスライターであり作家の竹内 薫 氏が、「スマホがどうして人を夢中にさせるのか、仕組みを知っている人間なら、子どもに安易にスマホは使わせない」と発言していたことも、常に頭の片隅にあります

ここで大事なことは、決して「使わせない」ではなく、「安易に、使わせない」ということです
最初に述べたようにネットを利用しないということはなかなかに難しい世の中です
ネットの怖さや、危うさをよく理解したうえで、安心・安全に使うことが、この便利なシステムを上手に活用することだと考えます

本日の講師、岩見様と校長室でお話しているとき、小学生のお子さんのお父様である立場から、「その扱い方等について、親は分からないからと子供への教育を放棄してはいけない」と言われました
「ネット環境等の進化はすさまじいものがあるけれど、我が子を守る・よりよく育てるためにも、子供以上にそれを理解していなければ、それを使わせることはできない」というお話は、強く共感できるお話でした
また、ネットに関わる仕事をしているからこそ、子供たちがネットトラブルに巻き込まれないように、ネットキャラバンに力を入れておられることも伝わりました

子供たちがネットトラブルに巻き込まれる元凶は、おとなです
そして、責任をもって子供たちの安全・安心を守るのもおとなです

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