見かけによらぬ no.626
- 公開日
- 2023/10/25
- 更新日
- 2023/10/25
校長室より
今日から金曜日まで県外でお仕事
4月の修学旅行以来の、列車による長距離移動です
金沢駅以西の北陸新幹線に架線がかかり敦賀までの開業が迫っていることや、阪神地区は建物だらけなことや、岡山付近で見る中国山地はポコポコと北アルプスとは全然違うことなど、移りゆく車窓の風景を確認しつつ、頭がぐるぐるです
その中でも線路脇に黄色い花が咲き乱れている光景が北陸から滋賀県までずっと続いていることが、とても印象的でした
砺波でも咲き乱れていますが、セイタカアワダチソウです
そもそもは北アメリカ原産のキク科の植物であり、1900年頃に観賞用やミツバチに蜜を取らせる蜜源用として日本にやってきたようです
それが野生化して戦後に日本に広がりますが、自分が小さい頃にはあまり見なかったと思います
除草剤にそこそこの耐性があり、繁殖力旺盛でぐんぐん生息域を広げています
根から他の植物の生育を抑制する物質を出しているとも考えられます(アレロパシー作用)
・環境省指定の生態系被害防止外来種
・日本における侵略的外来種ワースト100
・外来生物法における要注意外来生物指定
など、結構ダークなイメージであり、わたしもあまりよい印象をもっていませんでした
こんなに増えるなら食べられたらよいのにと思っていたので、調べてみたら結構利用されていることを知りました
ただ、ネット調べであり、その信憑性は確認していません
薬草としての価値があるとのこと
北アメリカでは古くからセイタカアワダチソウをお茶にして飲んでいたとか、鎮静作用と抗菌作用があるとか、風邪やインフルエンザの予防、腎臓結石の予防効果も期待できるとか
また、葉をすり潰して傷や火傷、虫刺されの薬としていたそうで、1773年のボストン茶会事件の後、イギリスから紅茶を輸入できなくなり、紅茶の代わりにセイタカアワダチソウなどの草をブレンドしたお茶をリバティーティーと名付けて飲んでいたとか(正確には違う種類)
花が咲く前のつぼみを乾燥させる入浴剤として商品化されていることも知りました
デトックス効果があるらしいですが、どうなのでしょう
いつか試してみますかな
何事も見かけのみで判断せず、よく知ることが大事だと、改めて思いつつ、まだ目的地には着きません
あら、山口県もセイタカアワダチソウが咲き乱れてます