中庭

学校日記 school diary

祈る no.575

公開日
2023/08/07
更新日
2023/08/07

校長室より

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昨日、8月6日(日)は、広島に原爆が投下されて78年の日でした
今年度も修学旅行で広島平和記念公園を訪れていますが、そこで起こった事実であると頭では分かったつもりでも、信じられない想いがあります
8月6日と8月9日は、わたしが意識し続けている日です

今年も、原爆投下時刻に合わせて、広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式が挙行され、生中継を視聴しました
そして、わたしも世界が平和であること、原爆で亡くなった方々が安らかに眠っていただけるよう祈りました

昨年度同様、式典の中で、こども代表の2名が発表した「平和への誓い」を全文紹介します
※広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式 HIROSHIMA PEACE MEMORIAL CEREMONY パンフレットより
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平和への誓い

みなさんにとって「平和」とは何ですか。
争いや戦争がないこと。
差別をせず、違いを認め合うこと。
悪口を言ったり、けんかをしたりせず、みんなが笑顔になれること。
身近なところにも、たくさんの平和があります。

昭和20年(1945年)8月6日 午前8時15分。
耳をさくような爆音、肌が焼けるほどの熱。
皮膚が垂れ下がり、血だらけとなって川面に浮かぶ死体。
子どもの名前を呼び、「目を開けて。目を開けて。」と、叫び続ける母親。
たった一発の爆弾により、一瞬にして広島のまちは破壊され、悲しみで埋め尽くされました。

「なぜ、自分は生き残ったのか。」
仲間を失った私の曽祖父は、そう言って自分を責めました。
原子爆弾は、生き延びた人々にも心に深い傷を負わせ、
生きていくことへの苦しみを与え続けたのです。

あれから78年が経ちました。
今の広島は緑豊かで笑顔あふれるまちとなりました。
「生き残ってくれてありがとう。」
命をつないでくれたからこそ、今、私たちは生きています。

私たちにもできることがあります。
自分の思いを伝える前に、相手の気持ちを考えること。
友だちのよいところを見つけること。
みんなの笑顔のために自分の力を使うこと。

今、平和への思いを一つにするときです。
被爆者の思いを自分事として受け止め、自分の言葉で伝えていきます。
身近にある平和をつないでいくために、一人一人が行動していきます。
誰もが平和だと思える未来を、広島に生きる私たちがつくっていきます。

令和5年(2023年)8月6日

こども代表
広島市立牛田小学校6年   勝岡 英玲奈(かつおかえれな)
広島市立五日市東小学校6年 米廣 朋留(よねひろともる)

令和5年(2023年)平和記念式典(広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式)
式次第及びパンフレット 広島市HPより
「平和への誓い」(英語版) [PDF:243KB]
「平和への誓い」(ふりがな版) [PDF:87KB]


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誓いの最初のことば、「みなさんにって「平和」とは何ですか?」は、とても大切な視点だと、わたしは感じています
「平和」の対義語は「戦争」ではありません

果たして我々日本人は平和に生きているのか?
自分にとっての「平和」とは何か?