中庭

学校日記 school diary

ゆるむ涙腺 no.543

公開日
2023/06/20
更新日
2023/06/21

校長室より

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先週末は砺波地区中学校総合選手権大会や砺波地区中学生写生大会をはじめ、すべての部活動の保護者参観を実施しました
わたしは、サッカー競技の担当として主に会場となった砺波総合運動公園に居ましたが、少し時間を見て、他の場所で活動する出中生の様子を見せてもらいました

どの場所でも、出中生が本気・根気・元気に活動する姿を観られてうれしかったです

サッカー競技の開始式で、出町中学校と石動中学校の選手の前で、激励の言葉を伝える機会がありました

そこでわたしは7月1日のJリーグの公式戦を最後にヴィッセル神戸を退団する、アンドレス・イニエスタ選手がかつて発言した言葉を伝えました

「ぼくの義務は、どんなポジションに置かれようと、最大限のパフォーマンスを発揮することだ」

この言葉を、目の前に整列している選手はもちろんですが、ベンチ前で整列している選手、ピッチ外で見ている選手、スタンドで応援している人たち、すべてに伝えたかったのです

そのため、次のように続けました

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ポジションはピッチの中だけではないとわたしは思っています
ベンチもスタンドも含めた、チーム同士の勝負であり、それぞれの役割をその場で精一杯果たしてほしい
選手のみなさんは、どのような状況であっても、ゴールのために、最後まで全力を尽くしきってほしい
応援するみなさんは、仲間を信じ応援しきってほしい
この会場にいるすべてのみなさんの、フェアプレー精神を発揮したゲームの結果、仲間を応援しきったゲームの結果、それは勝敗にかかわらず、未来につながる素晴らしいことだと思います
結びに、この大会を実施できることは当たり前ではなく、多くの方の支えがあってこそです
その中には送り出してくれた家族も、いつも応援してくれる地域の方もいます
いろいろなことに感謝しつつ、勝利を目指してください
それぞれの場所で力を出し切るみなさんを応援し、わたしからの激励の言葉とします
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今回のわたしからの激励の言葉のテーマは、「出し切る」です
それも、「それぞれが置かれた場所で「出し切る」」でした

この話はサッカー会場だけでしたお話ですから、サッカー競技以外の場所で活動する出中生は聞いていないのですが、庄川水記念公園の美術部も、庄川体育センターの剣道部も、砺波市野球場の野球部も、小矢部運動公園庭球場のソフトテニス部も、出し切ろうとする姿がありました
きっと、わたしが見に行けなかった場所で活動していた出中生も、それぞれにがんばってくれていたと思っています

サッカー競技、決勝戦
出町中学校と福野中学校との対戦
準決勝で庄西中学校に競り勝ち、調子に乗っていた福野中学校
福野中のゴールキーパーは準決勝の激闘で体調を崩し、決勝戦には出場できない状況でしたが、決勝戦でもその勢いのままに本校に挑んできました
出町中は前半の決定機にゴールを奪えず、逆に、福野中に2点を奪われる展開となります
しかし、仲間を信じ、自分を信じ、1点を返してハーフタイムを迎えます
後半の0−2で迎えるのと、1−2で迎えるのは全然違います
後半は攻め込む時間帯が多くなります
しかし、なかなかゴールを奪えません
じりじりした展開です
そして終了間際
コーナーキックから同点ゴールが生まれます

歳をとると涙腺が緩んでいますから、大変でした
ここまでずっとバックスタンドで大きな声でチャントし続けた部員たち
最後の最後まであきらめずにゴールを目指したピッチ内の選手たち
ベンチでサポートし続けた選手たち
交代出場した選手の献身的なプレー
スタンドで応援してくださる保護者や卒業生

イニエスタ選手の言葉どおり、それぞれのポジション(場所・立場)で最大限のパフォーマンスを発揮する姿です

延長を終え、2−2
足をつる相手チームの選手を助ける選手
そんなフェアプレー精神あふれるシーンもありました
公式記録のシュート数は次の通り
出町中10本
 ※前半2本、後半5本、延長前半2本、延長後半1本
福野中5本
 ※前半2本、後半0本、延長前半0本、延長後半3本
決勝の様子が蘇る数字です

そして、PK戦
出町中学校は先攻
こちらの4人目を終えた時点で、2人成功、2人失敗に対し、福野中学校は3人成功
ただ、福野中の4人目が失敗し、出町中の5人目が成功
そして、これを決めれば勝利する福野中の5人目が失敗
なんと、PK戦も両チーム5人を終えて3−3と同点となります
ここでも涙腺が・・・
この後、敗戦となりましたが、PK戦での敗戦はもうどうしようもありません

勝負にタラレバは禁物であり、結果を今後に生かすのみです
サッカーに限らず勝負事やここぞという場面では何が起こるか分かりませんから、勝利等を目指すことを突き詰めていくと、わたしの場合、最後には日常の過ごし方や人間性を意識することになりました
そのことの大切さを今回の大会でも感じました
サッカー競技の1日目の試合で、本校で控えだった○○選手が交代出場し、公式戦初得点を奪いました
その時、本人が喜ぶのはもちろんですが、周りの選手、バックスタンドの出中生が喜んでいました
彼ががんばっている姿をみんなが見て、応援していたのでしょう
本気で根気よく元気にものごとに取り組んでいることを、誰かがどこかで見ています
その誰かは、人だけでなくサッカーの神様もかもしれません

ああ、またダラダラと長文になりました
反省