風が吹く no.541
- 公開日
- 2023/06/15
- 更新日
- 2023/06/15
校長室より
じめじめとして空気が肌にまとわりつくような感触
この時期の典型的な気候がここ数日続いています
そんな時、風が教室を通り抜けると、さわやかで何とも言えない気分になります
5月22日から6月16日までの間、期間はそれぞれ違うのですが、3名の大学生が本校で教育実習に取り組んでいます
決して、それまでの出町中学校が「じめじめしていた」というわけではないという前提ですが、中学生とはまた別に、若者が本気で根気よく元気に取り組む姿は、教育現場に風を吹かせてくれているように感じます
最近は、卒業生ではない学生も教育実習で受け入れることが多くなりましたが、今回の3名は全員本校卒業生です
わたしが教頭を務めていた時の1年生ですが、3人とも中学時代の面影が残っています
人間は不思議なもので、過去に出会ったことのある人は、どこか特別に感じます
出中生だけでなく、我々教職員にとっても、3人の存在は、新鮮で自分自身を振り返る機会になっていると感じます
ああ、少なくともわたしには、なっています
その頃の自分や、新採の頃の自分をふりかえられるのです
そして、それは今の自分の振り返りにもつながります
また、授業の教科指導、生徒指導や給食指導など、3人にはよりよくなるための伸びしろがいっぱいであることは当たり前ですが、3人の本気さ、根気さ、元気さなど、教育に向かう姿勢には見習うことが多いのです
出中生には本校の先輩として、その姿から感じることも多かったのではと思っています
いつもの学校とは違う人がいることは、風が吹くことと似ていると思います
教師不足が課題となっています
本校での実習を通して、教師の道を歩もうと思ってくれたとしたらうれしいです
当然、強制されることではないですし、自分の人生は自分自身で決めることです
教育実習に取り組む3人は、どの道へ進んでも、確実に歩んでいけると思っています