2月1日 no.448
- 公開日
- 2023/02/01
- 更新日
- 2023/02/01
校長室より
今日から2月
今日はグレゴリオ暦で年始から32日目
ということは、今年はあと333日
ゾロ目ですな
面体を つゝめど二月役者かな
「俳句月別歳時記」高橋悦男編(博友社)より
高浜虚子氏に師事した、前田普羅氏の句です
前田氏は東京生まれですが、1923年の関東大震災によって家財一切を失い、翌年、富山に転居し、報知新聞社富山支局の支局長となります
富山の雄大な自然に感動し、それ以来立山、黒部を渡り歩いたり、能登、佐渡、飛騨へ出向いたりして句を詠み続けた方です
一読してよく分からない場合は、「二月礼者」の意味を知ると情景が浮かぶ句だと思います
「新歳時記」高浜虚子著(三省堂)に、「演劇関係の人とか、料理家業の人等は、新年はことに多忙で、年始の回礼をする暇がないため、二月の一日に回礼に歩く風習がある。それを二月礼者という」と書かれています
映画監督でもある、五所平之助氏は下の句を詠みました
出稽古の 帰りの二月礼者かな
「わたしの俳句歳時記」https://www.mysai.net/index.html
前田氏が詠んだ句は、二月礼者を二月役者と言い換え、ちょっとしたおやじギャグにも感じます
※失礼があったらごめんなさい
句の「面体をつつむ」とは、手ぬぐいなどで役者であることを隠すために顔を隠しているのではないでしょうか
しかし、その立ち振る舞いや服装から「ははーん、あれは二月礼者の役者だな」と、前田氏が感じたのではと妄想し、その時の情景がイメージされます
知っているからこそ分かることは世の中たくさんあります
だからこそ学習は面白いのです
人間はやらされる場合と、自分からやる場合では圧倒的に自分からの方が楽しいですし、身になると思っています
主体的な学習です
学習は座学ばかりではなく、体験や経験を伴う、学校教育全般にも通じます
出中生の学習は、誰かにやらされているのか?、自分からやっているのか?
どちらにしても未来の自分のための学習ならば、面白くて、身に付くものがうれしいですね
ちょうど、今は生徒会役員選挙の選挙運動期間です
生徒会活動も自治活動であり、主体的な活動です
そこには主体的な学びが多くあります
昨夜、赤い火星を伴った月が寒空に輝いていました
そしてその下にはオリオン座がおうし座と対峙していました
その約12時間後の今朝、2月1日の日の出の光が出町中学校を照らしていました
よし!
今日もがんばろー!!