いろいろ no.422
- 公開日
- 2022/12/20
- 更新日
- 2022/12/20
校長室より
突然ですが、赤と、書かれると少し気持ち悪くないですか?
黒、青は、いかがでしょうか?
今、この現象に近い現象が校長室内で起きています
校長室に予定を書くホワイトボードが設置されているのですが(写真上)、そのマーカーの「黒」が「緑」なのです
インクが減っているわけではなく、半分ほどまだあるにもかかわらず、「黒」が「緑」なのです
最初は徐々に黒味が抜けてきて、今ではすっかり緑です
インクは残っていますから、違和感を覚えながらも使っています
その理由が分からないことも違和感の原因のひとつです
何らかの化学変化により、色が変化したのか?
誰かがインクの中身を入れ替えたのか?
・・・・
こうやって人は疑心暗鬼となり、周りの人までも疑うのでしょうか・・・?
ああ、話が飛躍し過ぎました
小さい頃から自分が見ている色は、本当にみんなが同じに見えているのだろうかとずっと思っています
自分が赤だと思っている色は、他の人は別の色に見えているのではないだろうか
同じものを見ていても、違う色を感じているのではないか
そのものにあたる光によって色の見え方は変わりますから、色の不確かさと言いますか、微妙な感じを抱いており、今でもこの疑問はわたしの中で続いています
特に日本人は色について多くの色を感じる民族のようですから、一層そう思うのかもしれません
そんな日本人も、もっとも古い色名は4色だと言われています
それが、「赤」「白」「黒」「青」です
「赤」 ・・・「明」
夜明けとともに空が赤く色づいていく状態
「白」 ・・・「顕」
夜が明けてあたりがはっきりと見える状態
「黒」 ・・・「暗」
太陽が沈んでしまった暗い闇の状態
「青」 ・・・「漠」
明と暗の間の状態 草むらに太陽が沈んだときの色
※(写真下)「日本の色のルーツを探して」城 一夫 著 より
時代と共に、さまざまな色名が登場し、現在和色名としてJIS慣用色は147色、外来色名として122色が登録されています
和色名の方が多い!!
JIS規格で基本となる色名は赤、黄、緑、青、紫、橙、黄緑、青緑、青紫、赤紫の10色です
また、「明るい−暗い」「鮮やか−くすんだ」等の色調や、それぞれの色の間として色みの違いもあります
基本色名に色相、明度、彩度の表現が加わり現在の系統色があります
人生いろいろ
色もいろいろ
ああ、そもそも色がいろいろだから人生いろいろと表現されていますね
人生も色と同じように、自分が見えている人生と、人が見えている人生は、違うかもしれません
いや、きっと違うのです
だからこそ、自分の人生は自分で決めるのです
出中3年生の進路選択の時期も迫っています