中庭

学校日記 school diary

季節はうつろう no.409

公開日
2022/12/01
更新日
2022/12/01

校長室より


遠くの山にうっすらと雪がかかり、図書室から見える本校中庭の雪つりがそろそろその役目を果たし始める頃です

本日は12月1日

師走の始まりであり、今年は11月27日から今日までが、七十二候の第五十九候「「小雪(しょうせつ)」の次候」の、
朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)」です
北風や木枯らしが吹く季節となって、木の葉を散らす頃になったことが表現されています
100年以上前に考えられたものですが、今の季節感にも合っていると実感すると共に、昔の人たちは誠に繊細に季節のうつろいをとらえていたものだと感心します

木枯らしは、日本の太平洋側地域において晩秋から初冬の間に吹く北寄りの強風のことで、冬型の気圧配置になったことを示します
その定義は気象庁で定められており、東京は気象庁予報部予報課の天気相談所、大阪は大阪管区気象台気象防災部予報課がそれぞれ発表します
東京においての木枯らしの条件は、
1 期間は10月半ばから11月末までの間に限る
2 気圧配置が西高東低の冬型となって、季節風が吹く
3 東京における風向が、西北西から北
4 東京における最大風速が、おおむね風速8m/s以上
大阪においての木枯らしの条件は、
1 期間は、霜降(10月23日頃)から冬至(12月22日頃)まで
2 気圧配置は、西高東低の冬型の気圧配置
3 風向・風速は、北よりの風が吹き、最大風速8m/s以上

少し暦とずれているといえばずれていますね、特に大阪は・・・

明日からは七十二候の第六十候の季節である、
橘始黄(たちばなはじめてきばむ)
小雪の末候であり、「橘の実が黄色くなり始める」という意味です
この候での橘は柑橘類である「ヤマトタチバナ(ニッポンタチバナ)」です(※江戸時代は「橘(タチバナ)」と言えば柑橘類全般を指していたよう)
冬になって、タチバナが黄色くなり始めた様子が表現されています

季節感を大切にする日本人の感性は素敵だと、個人的に思っています
出中生のみんなはどこに季節を感じているでしょうか?

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