中庭

学校日記 school diary

本気・根気の姿 no.400

公開日
2022/11/17
更新日
2022/11/17

校長室より


来週末から期末考査が始まります
2学期も終盤を迎え、今日も本気で根気よく学習に取り組む出中生の姿が見られます
出中生のみならず、本気で根気よく教育活動に取り組む本校教職員の姿も見られます

英語科のパフォーマンステストに臨む3年生
美術科の作品制作のための構想に取り組む2年生

様々な想いや悩みを抱えながらも、日々を精一杯頑張って過ごしている生徒や教職員の姿は、何とも表現できないものがあります

今の時代以上に激しく不確かな時代であっただろうと想像される戦国時代
その時代を生きた戦国武将である武田信玄は多くの名言を残しています
そのうちのひとつで、信玄が唱えた言葉がルーツになったとされる「正範語録」には、今の時代においても力強さと説得力があります(※信玄作ではなく、作者不詳という説もあります)

『正範語録』

実力の差は 努力の差
実績の差は 責任感の差
人格の差は 苦労の差
判断力の差は 情報の差

真剣だと 知恵が出る
中途半端だと 愚痴が出る
いい加減だと 言い訳ばかり

本気でするから 大抵のことはできる
本気でするから 何でも面白い
本気でしているから 誰かが助けてくれる


今のわたしは、本気なのか?・・・
出中生や本校教職員に負けてはいられないな・・・と、感じます
※自分は自分なので、他の人と自分を比べるのではなく、他の人を参考にしたいと思っています


ここからは、武田信玄についての蛇足です
イエズス会士として戦国時代の日本で宣教し、織田信長や豊臣秀吉らとも会見した、ポルトガル人のルイス・フロイス(Luís Fróis)が記した「日本史」
その中には、信玄は「織田信長がもっとも煩わされ、常に恐れていた敵の1人」だったと書かれています
また、その当時の評価として、信玄は「徳川家康を苦しめ、人間として成長させた武神」として高く評価され、信玄の手法を家康が参考にした事からも、江戸幕府でさえ信玄人気を容認していたとされています
豊臣秀吉とは対照的です

個人的に彼のエピソードで興味が惹かれるのは、躑躅ヶ崎館に、自分専用の水洗トイレを設置していたことです
これは館の裏から流れる水を利用した仕組みで、信玄がひもを引いて鈴を鳴らすと配置された家臣に伝わり、上流の者が水を流す仕組みだったようです
信玄はこのトイレを「山」と呼んでおり、家臣がその理由を問うと、「山には常に、草木(臭き)が絶えぬ」と答えたとか、なかったとか・・・
ユーモアのセンスも大切であり、興味深いです
また、このトイレの広さは六畳もあり、敵襲にも備えて自由に身動きがとれる広さにしたそうで、中には机も設置され、ここで用を足しながら書状を書いたり作戦を考えていたとも言われています
何とも合理的

歴史を学ぶことも面白いです
学生時代は全く興味がなかったのですが、年齢を重ねるごとに歴史に興味が出るのはなぜでしょう?
先が短くなった証拠でしょうか・・・?
あああ、また蛇足が長くなりました

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