外へ出す no.369
- 公開日
- 2022/10/03
- 更新日
- 2022/10/03
校長室より
10月1日は県中学校駅伝競走大会が県総合運動公園で開催されました
また、チューリップ公園で本校吹奏楽部が、陸上自衛隊富山駐屯地創立60周年記念行事に招待いただき、演奏を披露しました
どちらも、これまでの出中生の努力を外へ向けて表現しています
積み重ねて身につけた技能・技術・体力だけでなく、これまで本気・根気・元気で取り組み感じた想いも、外へ向けて表現していました
周りから刺激を受けるだけでなく、自分の中で熟成させ、「外へ出す(反応する)」というイメージでしょうか
アウトプットとよく表現されますが、学習や経験で得た学びを、自身の言動に反映させることを意味します
単純に外へ出すという意味ではありません
「外へ出す」ことは、周りに今の自分を見せることだけではなく、これまでに学んだことなどを改めて再認識し、確実に自分のものにするために重要だと考えます
駅伝競走大会では、襷に思いを込めてつないでいく出中生の姿を見ていると、表現できない想いが溢れてきました
招待演奏での吹奏楽部の様子を観ていると、3年生にとってのラストステージだということもあり、これまた表現できない想いが溢れてきました
本日も、授業の中で自分と他の考えを交流して自分の考えをまとめて発表する場面、練習の成果をパート毎に確認しながらよりよい合唱を目指すために意見を出し合う場面、よりよい学級づくりのために座席について自分の考えを出し合う場面など、出中生が自分の言葉で「外へ出す」場面が多く見られます
「外へ出す」ことで、学びや気付きを確実にするのです
自分自身を振り返ると、教師として多くの言葉を生徒や教職員に発してきましたが、そのことで自分自身が学んだり気付いたりしたことが多かったと感じています
十数年前、社会人となった卒業生に、その当時の悩みをわたしがこぼしたときに、「何を言っているのですか!中学生の頃、先生は私たちに○○と教えてくださったじゃないですか!」と、叱られたことがあります
自分が「外へ出した」言葉が、当時の教え子を通じ、時代を超えて自分に返ってきた瞬間でした
教師は誠に素敵な職業だと身に染みた瞬間でもありました
また、よりよく成長しているかつての教え子たちの力を実感した瞬間でした
ありがたいことです
感謝の気持ちも「外へ出す」ことが大切ですね
そのことなしでは、相手に伝わりませんから
今後も、教師として「外へ出す」ということを意識し続けます
そのことで頭の中が整理されます
このホームページも、学校として外へ向けての情報発信ですから、「外へ出す」ことのひとつです