かえりみる no.354
- 公開日
- 2022/09/07
- 更新日
- 2022/09/07
校長室より
過去は過去
ただ、その過去の積み重ねが今
そして、今の積み重ねが未来となります
だからこそ、今をどのように生きるかが、わたしは大切だと思っています
これは、過去や未来を疎かにしてもよいという意味ではありません
9月3日(土)に、多くのみなさんのおかげで、運動会を開催することができました
お天気様にも協力していただいたと思っています
保護者観覧を制限したため、直接出中生の活動の様子を見ていただけなかったことは申し訳なかったです
そのため、PTAの全面支援の下、動画配信していただいたことはとてもありがたかったです
そして、その動画の見逃し配信が本日午前9時から21日(水)午後5時まで実施されます
是非、ご覧いただければと思います
(※PTAからの案内文書「4 注意点」にあるように、視聴方法等の情報の取扱いについてはご留意ください)
わたしも、別の視点で動画を改めて観ることで、今後に生かしたいと思います
それが、未来へ続く今を大切にすることにもつながると考えます
(※HPの特集ページに、運動会の写真を追加しました)
わたしの中では上の話とつながっているのですが、9月5日(月)に、静岡県で悲しいことが起こりました
通園バス内で3歳の女児が5時間置き去りとなり亡くなった件です
気象庁によると、牧之原市(観測地点・静岡空港)はこの日は午後0時53分に最高気温30.5度を記録する真夏日でした
屋根のない場所に停められたバスの車内は、摂氏何度になったことでしょう
どれだけ暑かったでしょう・・・
どれだけ苦しかったでしょう・・・
どれだけ悲しかったでしょう・・・
昨年7月に福岡県で男児が亡くなる出来事があったばかりですから、最初にこの件を知ったときは、理解できませんでした
なぜ、降車の際に気付けなかったのか?
なぜ、園の中で不在に気付けなかったのか?
昨年の出来事は教訓にならなかったのか?
なぜ、なぜ・・・
車内に空になった水筒があったという事実が、一層やりきれない気持ちになります
また、システム上は登園していることになっていた事実も・・・
多くの生徒を預かる身として、この件は他人ごとではありません
「まさかのこと」が起こった事実
「人間のやることだから」ということは、言い訳にはなりません
教育現場では、安全・安心を脅かす問題が起こらないように、考えうる方策を講じることが求められます
万が一に起こった場合の、早期対応等も含めてです
特に、命に係わることは、何かあったら取り返しがつきません
「同じようなことが本校でもあるのではないか」という視点で、教育活動を見直さなければなりません
河本千奈さんのご冥福をお祈りします
黙祷