こだわり no.350
- 公開日
- 2022/09/01
- 更新日
- 2022/09/01
校長室より
9月1日
2学期が本格的にスタートです
雨の中登校してくる出中生を見ていると、ただそれだけでうれしくあり、自分自身もまた頑張ろうと改めて思えてきます
実際に見たり、直接触れたりして考えたり、感じたりすることに、わたしはこだわっているのかもしれません
今日の2学期最初のお昼の放送で映画「ワンピース」の曲が流されていました(ado「新時代」)
そこで思い出したのですが、以前に知った『ONE PIECE』の作者 尾田栄一郎 氏のこだわりがいまだに忘れられません
作品づくりに対する姿勢について、「少年へ向けた漫画という意識であり、少年の意見は聞くけれども、それ以外は聞く必要はない」と言っています
「少年にはいくらでもこびますけども、大人にはいっさいこびない」とも表現しています
また、マイ・ルールとして『ONE PIECE』は少年のものであるべきと考え、次の制約を設けていると聞きました
「作中で恋愛を描かない」
「殺人や死亡シーンをなるべく描かない」
「戦いの後には仲間たちとの楽しい宴」
そして何より、登場人物に語らせるセリフへのこだわり、言葉へのこだわりに、わたしはプロ意識を感じています
それは読者からの尾田氏への質問の回答で知ったことです
読者
「1巻から読んでいて思ったのですが、ワンピースのキャラクター達は感謝したりお礼を言うときに、どんな口調のキャラクターも「ありがとう!」を使っていて、「サンキュー」とか「どうも」を使っていることがあまりない気がします 何かこだわりがあるのですか?」PN:Luna
尾田氏
「すごいとこついてきますねー これはこだわりあります ゾロなんか特に、照れて言葉を変えそうなキャラクターですけどね ぼくからしてみれば、そういう時にカッコつけて言葉をにごすような奴は、逆にカッコ悪いと思いますので、セリフの流れとして相当変にならない限り、一番ストレートな「ありがとう」と言ってもらうことにしています」
教師という仕事についているプロとして、尾田氏の言葉へのこだわりはとても共感するところです
わたしには先に述べたこと以外にも、このホームページの記事や写真について、マイ・ルールを設けるようなこだわりがあります
そのことを気付いてほしいというものではなく、あくまでも自分の中でのことです
おそらく多くの人にはそれぞれに何かしらのこだわりがあると思います
そのこだわりが強すぎて、自分自身を苦しめるようなものであるならば、そのこだわりは考え直せたらと思います
さあ、出中生のみんなのこだわりは何でしょう?
いつか、直接聞かせてもらえるとうれしいですな