考える葦 no.322
- 公開日
- 2022/07/15
- 更新日
- 2022/07/18
校長室より
本日2限は、県総合教育センターから講師をお招きし、ネットについて考える時間でした
オンライン講演として、ネット(メディア)の可能性、プライバシーや著作権、個人情報の保護、ネットと健康等について、資料を提示していただきながら、分かりやすくご指導いただきました
講演の後、各学級では明日から3日間タブレットを家庭へ持ち帰るにあたって、どのように利用するかや、注意することは何かなどを話し合い、考えました
学年の実態に応じて、本気で根気よく考えている姿が見られ、出中生の力を感じます
明日からの3日間、いろいろ家庭で試し、出てきた課題は、夏休みのタブレット持ち帰りのための教訓とします
17世紀のフランスに、科学者であり哲学者であるブレーズ・パスカル(Blaise Pascal)(1623 年∼1662 年)という人がいました
数学の学習で登場する「パスカルの定理」「パスカルの三角形」や、理科の学習で登場する気圧の単位「Pa(パスカル)」や「パスカルの原理」はすべて彼の名前が由来です
パスカルは随想録「パンセ」の中で有名な文章を残しています
L'homme n'est qu'un roseau
Le plus faible de la nature
Mais c'est un roseau pensant
人間は1本の葦にすぎない
自然の中で最も弱いものである
だが、それは考える葦である
『人間は考える葦である』という言葉で語り継がれます
「葦(アシ)」は水辺に群生する、ススキに似た穂をつける多年草
弱々しいその姿と、弱い面を多くもつ人間とを重ね合わせて彼はこの文章を書いたのでしょう
人間は弱い面がたくさんあるが、「考える」ことができる偉大な存在だと
様々な場面で、人は自分の目で見て、自分の心で聴き、自分の頭で考え判断します
学校生活の中には日常生活以上に「考える」場がたくさんあります
その中で、若いみんなはおおいに考え、おおいに悩み、そして成長するのです
考え抜いた先、悩み抜いた先に、しんどさがあるとしたら、しばらく休むのもひとつです
休んでエネルギーがたまれば、また考えはじめ、悩みはじめるのです
出中生のみんなには、それぞれにもって生まれた力があります
具体的にそれが何かはまだまだ分かりません
だから、簡単に「考え」「悩む」ことを諦めることなく、自分の力を開花させてほしいです
「天資養活」なのです
しんどい時は、まわりに支えてくれる人がいます
「自他共栄」なのです
誠に本校の校訓は素敵です(※自画自賛ですが・・・)
先日、部活動帰りに、校長室前のわたしからの問題に、本気で根気よく考える○○さんと◎◎さんの姿がありました
出中生のみんなが興味をもって、気軽に考えられるものを、これからも発信していきます
また、チャレンジしてみてください
今度は何がよいかなぁ
おおいに悩み、考えます