中庭

学校日記 school diary

第197号 涙のわけ

公開日
2022/01/12
更新日
2022/01/12

校長室より

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最近、以前にも増して涙もろくなりました

学校で、
生徒が本気で学習に取り組む姿を見ると泣けてきます
生徒が思春期の中でもがいている姿を見ると泣けてきます

学校外で、
風景を見ていると
音楽を聴いていると泣けてきます
テレビ番組を観ていると泣けてきます
映画を観ていると泣けてきます

若い頃はあまり感情のない、冷たい人間だったのですが・・・
これって、なぜでしょう?

そこそこ生きているので、いろいろな目に遭ったからでしょうか
うれしいこと、楽しいこと、しあわせなこと、安心すること
苦しいこと、悲しいこと、悔しいこと、寂しいこと・・・
改めて振り返ると、いろいろありました

ちょっと前まで考えもしなかったことを経験しました
「まさか自分が!」と思うことを経験しました
そんなことを繰り返すうちに、涙もろくなった気がします
涙がこぼれるのは、苦しみ、悲しみばかりではありませんから

先日、ネットで、魚乃目 三太さんの漫画を目にしました
この作品を観ても、泣けました ※下おりたたみ記事

おそらく中学生の頃のわたしは何も感じないでしょう
気にも留めなかったと思います
しかし、今は目に留まり、涙してしまいます

出中生も一人一人が今まで経験したことに差がありますから、若かりし頃のわたしと同じで何も感じない人もいるでしょうし、中学生でもいろいろと感じる人もいるでしょう

学校ではいろいろなことが起こります
本校は砺波地区において生徒数が一番多い中学校ですから、毎日何かがあって当たり前です
そして、それは社会の縮図であり、人生の1ページです
けっして不要なものではなく、すべての経験は未来への教訓であり、自信につながるものとなるでしょう
学校における授業はもちろん、学校生活すべてに学びがあります
それらはすべて、未来の自分のためです

周りのおとなは、経験の浅い子供たちをどのように支援すればよいのでしょう
「かわいい子には旅をさせよ」「鉄は熱いうちに打て」「子供のやりたいことを応援せよ」等、昔から世の中にはいろいろな考えがあります
「これが答えだ!!」というものはないとわたしは思います
ただし、どのような支援であっても、その土台として、目の前の子を想う「愛」は大切でしょう

3学期が始まり、久しぶりに授業に本気で取り組む生徒たちを観ながら、そんなことを考えます