第181号 身体で学ぶ
- 公開日
- 2021/12/16
- 更新日
- 2021/12/16
校長室より
3年生が授業中に階段を上り下りしています
その動きは、何かいつもと違います
どうもぎこちない・・・
これは家庭科の「これからの家族と地域 高齢者との関わり」の学習です
交代しながら装具を付けて、階段を上り下りしています
家庭生活は地域との相互の関わりで成り立っていることが分かり、高齢者など地域の人々と協働する必要があることや、介護など高齢者との関わり方について理解することがこの学習でのねらいです
高齢者の身体の特徴についても触れることが求められていますので、この時間に装具を付けて、身体の動きに制限を加えての活動です
視力や聴力、筋力の低下など、中学生とは異なる高齢者の身体の特徴を理解するときに、このような疑似体験は実感を伴った理解につながります
「わたしは、装具を付けなくても高齢者の方の気持ちは分かりますな」と言ったら、「いえいえ、まだまだ早いですよ」と生徒から返されました
出中生は優しいです
「何ともうまいこと言ってくれるなぁ」と感心し、うれしくなって軽い足取りで校長室へ戻りました
ああ、確かにまだまだ若い足取りですな