第85号 勝負事
- 公開日
- 2021/07/19
- 更新日
- 2022/07/21
校長室より
今朝、卓球部と女子バスケットボール部が、受賞報告に校長室を訪ねてくれました。
その表情は、こちらもうれしくなる表情です。
この土日に開催された県中学校総合選手権大会では、悲喜こもごものドラマがありました。
そのひとつ、バスケットボール競技女子の2回戦。
今年度は北信越大会が富山県開催なので、ここで勝てば出場権を得るという大切な試合です
相手は新川地区2位の明峰中学校。
第1クオーター、試合開始からしばらくの間、こちらのシュートはリングにことごとくはじかれます。
そして、はじかれたボールは不思議と相手チームの手元へ飛んでいきます。
あれよあれよという間に、0−10。
(※今朝、選手にこのときの気持ちを聞きましたが、「こんなはずでは・・・」という思いだったようです。)
第1クオーター終了時、6−16。
第2クオーター終了時、18−29。
11点リードされてハーフタイムに入ります。
バスケットボールは3ポイントシュートがありますが、野球やソフトボールのように逆転満塁ホームランはありません。
1ゴール1ゴール積み重ねていかなければならない競技です。
わたしのハラハラをよそに、ハーフタイムで選手たちはうまく気持ちを切り替えられたようです。
第3クオーター終了時は39−42と、3点差まで追いつきます。
相手チームにしてみれば、ひたひたと迫られるのはたまったものではなかったことでしょう。
そして、第4クオーターで逆転し、59−54で勝利します。
クオーター別の得点は次の通りです。
第1クオーター 6−16
第2クオーター12−13
第3クオーター21−13
第4クオーター20−12
なぜか、泣けました・・・。
リードされても持ちこたえ、逆転勝ちするのは力がある証拠です。
勝負の世界は技術だけでなく精神力も必要です。
準決勝で奥田中学校に35−50で敗れましたが、3位決定戦では74−55で南星中学校に勝利しました。
今回の大会で4位ではなく3位で県代表になれたこと。
また、県ナンバーワンの奥田中学校と真剣勝負ができたこと。
これは、北信越大会に向けて貴重なポイントだと思います。
今回も多くのことを、生徒たちの戦う姿で教えられました。
感謝。
この他の競技。
1点差で敗れた男子バスケットボールや、優勝した速星中学校に準決勝で最後まで競り合ったサッカー。
本当に惜しかったです。
悔しい想いや、残念な想いなどいろいろだったことでしょう。
北信越大会への出場はかないませんでしたが、今までの練習も含めて今回の結果を、今後の自分の未来に活かしてほしいと思います。
卓球は直接会場で観戦することはできませんでしたが、地区中学校選手権大会の団体戦で敗れた吉江中学校を破って優勝したことは素晴らしいです。
個人戦において団体戦の対戦で勝った相手に敗れたことは、北信越大会に向けての教訓になるでしょう。
勝負事は、レベルが上がるほど紙一重の戦いになります。
その勝負を分けるのは何でしょう?
以前にも書きましたが、現在アメリカ大リーグで大活躍の大谷翔平選手が、ゴミ拾いを率先して行っていることはその答えのヒントになるでしょう。
サッカー元日本代表の中田英寿さんが練習嫌いを公言しながらも遠征先のホテルに筋トレ器具などを持ち込み、身体のケアをし続けていたことも、ヒントになるでしょう。※彼にとって筋トレは当たり前のことであり、練習のうちには入らないのでしょう
プロ選手だからこそ、よりシビアに勝利を目指してストイックに取り組む面がありますが、中学生にも参考になるのではないでしょうか。
勝負事に限らず、自分がこれだ!と思うことに取り組むときの参考にもなると思います。
運動部活動だけでなく、吹奏楽部や合唱部は今後、コンクールやコンテストが控えています。
生活クラフト部や情報科学部、美術部、ESS部はそれぞれの目標目指して頑張っています。
部活動は学校教育において教科の学習や特別活動、学校行事等に次いで大切なものです。
部活動での気付きや学び、心身の成長が、学校教育が大切にしている教科の学習、特別活動、学校行事等の教育活動と相乗効果が得られるようにできればと思います。