第83号 学校あるある?
- 公開日
- 2021/07/15
- 更新日
- 2021/07/15
校長室より
授業開始のチャイムの後、しばらくして○年○組の◎◎さんが職員室へ来ました。
「○○先生はおられますか?」
「どうしましたか?」
「○○先生、授業です。」
「あ!」
「今、すぐ行きます!!ごめんなさい!」
よくないお話ですが、急な授業変更等で教師はうっかりすることが希にあります。
今回、◎◎さんは、授業開始後、すぐに職員室へ伝えに来てくれました。
このことで、ふたつのことを思います。
その1
わたしが中学生の頃。
授業開始になっても担当の先生がいらっしゃらないことがありました。
「おい、級長!先生、呼んで来いよ!!」
「まて!!もうしばらく待とうぜ!」
そうこうして10分ほど過ぎても来られない。
「そろそろ呼びに行ってもいいんじゃないか?!」
「いやいや、まだやろ!!」
そうです、待とうと訴えるのは、少しでも授業時間を短くしたいからです。
今回、○年○組の◎◎さんの学級では、すぐに知らせてくれました。
授業の時間を大切にしている○組なのです。
その2
チャイムが鳴った直後に知らせに来るとはどういうことでしょう?
それは、きっと授業担当の○○先生がいつも授業開始時刻には教室にいるからでしょう。
いつも授業開始に遅れてきていれば、「いつものことだ」と生徒も思いますから。
授業を大切にすることの第一歩は、50分間の授業時間を大切にすることだと思います。
※これには終了時刻を守ることも含まれます。
◎◎さんの言動のおかげで、○年○組の素晴らしさと、○○先生の日々の授業に対する姿勢が再認識されました。
ちなみに、遅れていった○○先生に○年○組の生徒たちは、「先生、今日はどうしたの?」と聞いたそうです。
「今日も」でも「また」でもなく、「今日は」です。
「も」と「は」の違いは大きいです。