第78号 しっとり・・・
- 公開日
- 2021/07/08
- 更新日
- 2021/07/08
校長室より
雨の朝。
今朝も生徒の登校時間帯はそれほど強い雨とならず、ほっとしています。
ただ、雨の中の登校はいつもより疲れるでしょうね。
特に自転車通学の場合は、なおさらでしょう。
小学校時代:約700mを約15分ほど(小学生の足)の徒歩通学
中学校時代:約1700mを約22分ほどの徒歩通学
高校時代:約10000mを約40分ほどの自転車通学
わたしの小中高12年間の経験がそう思わせます。
※小学校時代、1時間以上かけて登下校していた同級生がいましたが、今思えばすごいことです。
今朝の廊下で、登校したばかりの○○さんに声をかけました。
「おはようございます、雨で濡れなかったかい?」と、聞くと、
「いえいえ、大丈夫です。しっとりとしていますが・・・」と、返してくれました。
この「しっとりしていますが・・・」に、妙に感心してしまいました。
「おお、その表現、何だか素敵ですねぇ」と、○○さんに伝えました。
マイナスの印象を受けない言葉だと感じたからです。
「しっとりしている」という表現は、プラスの意味で使いませんか?
そういう言葉を発せられる○○さんが、素敵だと思いました。
この頃のわたしだったら「残念ながら少し濡れています」とか、「びっちょりしてます」とか、「じめっとしてます」とか、マイナス・ベクトルの言葉を使っているでしょう。
思春期の頃は頭の中が負のみでしたから・・・。
頭の中が負でいっぱいでも、正(プラス)の言葉を発し続けていたら、心持ちは変わるかもしれないと考えるのは、ずっと後になってからです。
湿気の多い朝でしたが、一瞬さわやかな風が吹いた気がしました。
○○さんありがとう。
雨の中、2年生の2学級が午前と午後に分かれて校外学習に出かけます(※7/1に2学級が実施し、7/15に残り2学級が実施予定です)。
しっとりとした落ち着いた雰囲気の中で、多くのことを学んできてくれることを願っています。