第58号 ミラー神経細胞
- 公開日
- 2021/06/14
- 更新日
- 2021/06/14
校長室より
登校時に雨が降っていると、いつも以上に生徒のことが心配です。
特に今日は途中何度か強い雨が降っていましたのでなおさらです。
そんな心配をよそに、今日も生徒はいつも通りに登校してきました。
何もなくて、何よりです。
当たり前ではなく、ありがたいことです。
そして、どの学級の授業も、それぞれに取り組んでいます。
黒板を使っての授業。
実物モデルを提示しながらの授業。
タブレットを使って自分たちで自分の動きを確認しながら進める授業。
その他いろいろ・・・。
若手もベテランも、それぞれの教師が本気で工夫を凝らして授業に取り組んでいます。
本気で取り組む教師に応えるように、生徒も本気で取り組みます。
これも、ミラー神経細胞の影響ですかねぇ。
ミラー神経細胞(Mirror neuron)とは、霊長類などの脳内で、自ら行動する時と、他の個体が行動するのを見ている時の両方で、活発に活動する神経細胞です。
他の個体の行動を見て、まるで自身が同じ行動をとっているかのように、「鏡(ミラー)」のような反応をすることから、このように名付けられたそうです。
つまり、ミラー神経細胞は、人の脳内にある「鏡」です。
我々が新しいことを身に付けるときのひとつのプロセスとして、次のようなステップがあります。
1、別の人の動きを自分の「脳の鏡」に映し出す
2、自分が実際にやっているかのように、脳中で体験する
3、定着する(身に付く)
「小さい頃から、本物を見せろ」と言われるのも、これに通じますね。
昨日の合唱の祭典も小学生から一般まで、様々な団体が合唱を披露しました。
小学生が中学生のみならず、高校生や一般の、自分たちよりレベルの高い合唱に触れることに、意味を感じます。
子供に、世界トップクラスの選手の試合などを見せるのもそうですね。
わたしも部活動の顧問をしている頃、全日本選手権・プロ(実業団)リーグの試合や、同じ年代の高レベルな試合が観られる全日本中学校選手権大会などを、部員に観せていましたな。
いよいよ、今週末は砺波地区中学校総合選手権大会や写生会など、運動部や文化部の活動があります。
他と試合をしたり、交流したりすることでも、ミラー細胞は活性化するでしょう。
果たして、読書をしても、世界中の人の考えや生き方を知ることで、ミラー細胞は活性化するのでしょうか?
脳内→脳内だから違うのでしょうか?
また、調べてみます。