第55号 恥ずかしい
- 公開日
- 2021/06/10
- 更新日
- 2021/06/11
校長室より
朝からこの時期にしては高めの気温です。
まだ暑さに身体が慣れていないので、熱中症に注意です。
こんな中でも、出中生は本気で学習に取り組もうとしています。
3年生の数学科では、√(根号)を含む計算を学習しています。
教師からの説明の後、生徒が一斉に問題に取り組み始めました。
性格の屈折しているわたしは、挙手をして担当教師にこっそり質問します。
「なぜ、√の中の数字が違うもの同士は計算しないのですか?a、bのような文字式ではなく、数字じゃないですか」
担当教師は丁寧に説明してくれました。
生徒たちはわたしが来室する前にこの説明を受けていたそうです。
恥ずかしい・・・。
3年生の英語科の学習では、デジタル教科書を使って本文に出てきた英単語の確認をしていました。
仕上げとして、一人ずつ電子黒板に映し出された単語を声を出して読み上げます。
わたしも空いていた生徒の席に座ったので、どきどきです。
○十年ぶりの緊張感!!
次第にわたしの席に順番が迫ってきます。
いよいよ次は自分!!というときに、流れではわたしの次となるであろう、前に座っていた○○さんが、先に読み上げました。
○○さんは校長は答えないと配慮してくれたのでしょう。
思わず「あ!飛ばされた!!」と口走ってしまいましたがすぐに反省し、○○さんに「気を遣ってくれてありがとう」と声をかけて、教室を出ました。
○○さん本当に軽率な発言でごめんなさい。
お礼を言ったとき笑顔を返してくれてほっとしました。
ああ、恥ずかしい・・・。
校長室へ戻る途中、正面玄関を通ると百合の花が生けてあります。
昨日、わたしは不在にしており、その間に地域の○○様が届けてくださったものです。
今朝、お礼のお電話をさせていただくことができました。
3年ほど前から作り始められたとのこと。
植物を育てることと、教育とは似ているところが多くあると感じます。
○○様、ありがとうございました。
地域のみなさんにも応援していただいていることを痛感します。
地域のみなさんにも恥ずかしくない学校運営をしていきます。