おとなの学び no.849
- 公開日
- 2024/09/30
- 更新日
- 2024/09/30
校長室より
月曜日は原則として部活動がない日です
生徒たちが帰宅し、がらんとした校舎内で本校の教師が研修に励んでいます
今回は教室環境と授業づくりについてグループに分かれての主体的研修です
ちょうど来週に講師の先生方をお招きしての研修会がありますから、そのタイミングに合わせて、よりスキルアップのために「環境」についても考え、実践しています
児童・生徒・学生の時代より、おとなになってからの「学び」はより厳しいものであるとわたしは感じています
小中学校は義務教育であり、おとながこどもに教育を受けさせる義務がある期間です
これは、こどもにとっての「学ぶ権利」が守られているということです
具体的には時間や場所や、経済面について守られています
厳密にいえば、義務教育を終えると、おとなにとってこの義務がなくなりますから、教育を受けさせなくてもよくなります
おとなの学びは自分自身が自分のために、時間や場所や経済面を確保し、学ぶ必要があるということです
現実は、周りのおとなが就職するまで守り続けてくれたり、働いてからは職場が学びの機会をつくってくれたりと、単純に放り出されることはないのですが・・・
そして、「学び」は決してつらいものではなく、本来は「楽しい」ものです
スポーツや、芸術にはまってのめりこむことも「学び」であり、それは楽しいのです
歴史を知れば知るほどおもしろくなるとか、宇宙のことを知れば知るほどおもしろくなるとか、「学ぶ」はそういうものです
何も興味がないとか、おもしろいものがないということもあるでしょう
そんな時は、少なくとも学校の授業での「学び」を拒否するのではなく、「もしかしたら面白くなるかも」と思いつつ取り組んでみてはどうでしょう
分からないことが続くと、そういう心持ちになることは難しいものですが、何がきっかけで変わるかは人生わかりませんから
変な話ですが、わたしは教師になるとはみじんも思っていませんでしたし、逆に、なりたくない職業のひとつだったのですが、今、こうなっています
中学、高校と英語が無茶苦茶苦手で、全くおもしろくなかったですが、大学になるとちょっぴり面白くなったり、就職してから海外で数カ月過ごすことになったりしました
ああ、また話がずれてきています
「おとなの学び」は、「こどもの学び」がベースとなって、成り立っている部分が大きいと、今のわたしは思っています
無理強いされても人はやる気になりませんから、出中生に押し付けるつもりはないですが、脳科学的に言うと、やる気は起こすものではなく、起きるものであるということは伝えておきましょう
行動することで「やる気」スイッチが入るのです
とにかくやってみる
とにかく踏み出してみる
そういうことなのです
これは、おとなもこどもも関係ありません
人間の脳の特徴のようです