中秋の名月 no.840
- 公開日
- 2024/09/17
- 更新日
- 2024/09/17
校長室より
今夜は、中秋(ちゅうしゅう)の名月を観られるでしょうか?
旧暦の毎月十五日の夜を十五夜と呼び、旧歴8月15日の月は特別に中秋の名月として、古くから親しまれています
旧暦では7月から9月を秋としていますから、旧暦8月15日がちょうど秋の真ん中ということで、旧暦8月15日夜に昇る月を中秋の名月と呼ぶようです
平安時代、貴族たちはこの日にお月見を楽しんだようです
月を眺めながら和歌を詠む「観月の宴」では、池に月を映して風景とともに楽しむなど、貴族は雅に楽しんでいたようです
この時期の空気は春や夏に比べて乾燥しており、空気が澄んで星がくっきり見えるため、一層月の存在感は夜空に映えるのです
中秋の名月というと満月をイメージする人が多いですが必ずしも中秋の名月が満月とは限りません
中秋の名月は新月からの日数で決まり、満月は太陽と地球と月の位置関係で決まるために、ずれが生じるのです
2021年から2023年は3年連続で満月の日が一致していたため、一層そのイメージが強くなっているかもしれません
ただし、今年9月の満月は、明日9月18日です
そう言ったお話も含めて、今月に入ってから図書室では司書が中秋の名月に関連する書籍などを紹介しています
出中生のみなさんにもぜひ手にとってみてはいかがでしょう
新しい世界が開けるかもしれませんよ
わたしが小さい頃、今は亡き父が近所の人と近くの山のてっぺんで月見酒に興じていたのですが、帰ってきてから「寒かった」といっていたことを覚えており、なぜかこの時期になるとはっきりと思い出します
残暑つづく今年の気象ですが、そろそろ秋の気配も感じられるようになってきています