中庭

学校日記 school diary

節目 no.828

公開日
2024/09/02
更新日
2024/09/02

校長室より

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今日は学校生活の中で節目となる、2学期の始業式

なまくらですぐにダラダラするわたしにとって、「節目」は気持ちを切り替えるスイッチとしてよりよく機能しています

メリハリというか、心身両面でわたしにとっては特に必要なのです

出中生はどうでしょう?


さて、節目というとわたしは「竹」を連想します

古来から日本人が生活でよく利用していたこともあるでしょうし、しなやかで強いというその特徴が、竹の構造の「節」にあるということからでしょう

果たしてなぜ竹は節をもっているのでしょうか?

少し古いですが、2016年2月11日に、山梨大学や北海道大学、熊本県立大学などの研究者で構成される研究チームがその謎を科学的に解明したと発表しています(※山梨大学 環境科学科 島 弘幸 准教授、北海道大学 佐藤 太裕 准教授、熊本県立大学井上 昭夫 教授等による研究 詳細はアメリカ物理学会発行「Physical Review E」に掲載)

研究チームは、野外調査で得た測定データと、構造力学理論に基づく数理解析を活用し、「互いに隣り合う節と節の間隔が、ある一定のルールに従うよう絶妙に調節されていること」「その結果、野生の竹が「軽さ」と「強さ」を併せ持つ理想的な構造を「自律的に」形成していること」を発表しています。

今までも似た研究はあったようですが、竹林の測定データと、理論的な考察を根拠とし、「定量的に」検証したものはなく、当時はこの研究の視点のユニークさと、物理学・工学・森林科学といったジャンルを超えて進められた研究手法が評価されていました


ポイントは「節と節の間隔が絶妙に調節され、自律的に形成されている」ということです

「自律的」・・・

そうです、わたしたちの生き方についても、必要に応じて生活の中で自律的に自分なりの「節目」をつくることで、しなやかで強く生活できることを教えてくれているのではと考えるのです


要は、よりよく生きていくために、自分の機嫌を取るのは自分自身ということでしょうか

最後まで自分と付き合うのは自分自身ですから、出中生にも自分のことを一番大切にしてほしいと思っています

ただし、大切にするということと、甘やかすということは同意ではないと、わたしは思っています