学校日記

21世紀枠!? 1/30 316号

公開日
2023/01/30
更新日
2023/01/30

校長室

 氷見高校野球部が第95回選抜高校野球大会の出場が決定してから氷見市内を中心に富山県内が大いに盛り上がっているように思います。(そう感じるのは、野球関係者の私だけでしょうか。)一般選考ではなく、21世紀枠というのは、後に示すような基準を満たす高校を全国9ブロックから3校を選ぶものです。北信越ブロック代表になっていた氷見高校が選ばれる確率は、私たち野球関係者にしてみれば9分の3ではなく、5割以上あるだろうと言われていました。
 理由は、投手力(主戦 青野投手)がしっかりしておりチーム力が高いこと。県立高校で17名の部員のうち16名が氷見市出身で、地元出身選手で構成されているチームであること。選手がボランティア活動など地域貢献も行っていること。等が挙げられます。選手の大半が氷見北部中学校出身で当校は、富山県中学校選手権大会の4連覇を達成しておられます。
21世紀枠の審査基準をネットで調べてみますと、

 ガイドラインは「選抜大会の特色は予選を持たないことである。前年の秋季大会の試合結果は重要ながらも、あくまで参考資料の一つ」などとする四つの基本原則を明示しています。
 その上で、評価のポイントについては、▽秋季大会の試合結果、試合内容をもとに評価する。その割合は同程度とし、総合的に判断する▽試合内容については、投手力、打撃力、守備力、機動力など技術面のみならず、作戦の徹底、創意工夫、粘り強さといった試合運びや、フェアプレー、マナー、きびきび、はつらつとした動きといった野球に取り組む姿勢のほか、戦力のバランスやチームの潜在能力、大会を通しての成長ぶり、チームワークなども評価の対象とする▽複数の学校の評価が並んだ場合、できるだけ多くの都道府県から出場できるよう地域性も考慮する▽秋季大会については、府県大会についても参考とするが、選考委員が視察する地区大会の結果、内容を優先すると記されています。
 21世紀枠ではありませんが、私の年代になりますと1974年の「さわやかイレブン」と称された徳島県三次市の池田高校を思い浮かべます。わずか11人の部員で選抜高校野球に初出場し、準優勝を果たしました。80年代には夏春連覇を達成。強力な打撃は「やまびこ打線」と恐れられました。その頃私は、旧池田町はどんな場所だろうと思い現地を訪れました。ここで言いますと、小牧ダムから旧利賀村につながる登りの国道のような道を野球部員がランニングをして足腰を鍛えていました。
 21世紀枠の初戦突破率は24%にとどまりますが、沖縄や宮城のチームは4強に入りました。氷見高ナインは、厳寒の中で練習に励んでいます。甲子園に住む「魔物」を味方に付け、存分に力を発揮して欲しいです。