学校日記

かけ算九九!? 1/24 312号

公開日
2023/01/24
更新日
2023/01/24

校長室

 2年生の子供たちが真剣に覚えているかけ算九九です。2学期の終わりから3学期にかけて友達やおうちの方、担任の先生に聞いてもらい、みんなかなり自信がついてきたようです。
 3学期は、いよいよ私の所にやってきて一人ずつテストをします。校長室で上手に言えたら、金メダルを渡しています。今週から始まり、合格者が現在のところ4名です。子供たちが本気で取り組み、成し遂げる姿にエールを送りたいと思います。
 ご承知の通り、かけ算九九は計算の基礎となるとても重要なものです。どんな場面でも、暗記したものが正確に出てこないと困ります。九九(くく)は名前の通り、1×1から9×9までの81通りのかけ算を表にしたもので、日本では通常小学2年生の授業で習います。 しかしながらインドでは、日本と異なり、 2ケタの九九(1×1〜20×20) を小学校で習います。 地方によってはなんと 99×99 まで 習うところもあると聞きます。
 私は、中学校数学教師でしたが、個人的には次のように考えています。かけ算九九は完璧に暗記する。中学生になったら、かけ算九九の他に112=121,122=144,132=169.142=196,152=196の5つは暗記する。理由は、平方根の計算を効率よく行うためです。それよりも大きい計算は、筆算(できる人は暗算)に頼ればよいと思うのです。
 一つ危惧していることがあります。最近では、キャシュレス化が進み買い物をしても代金を自分で計算をする機会が減少しているということです。計算をする機会が減少すれば、当然計算力は劣ってくると思います。以前、私の教え子でスポーツ店に就職したのですが、伝票の計算(経理)ミスを重ね、終いには解雇されてしまったという話を聞いたことがあります。本人を担当した数学教師として、もの凄いショックを受けたのを記憶しています。
 読者の皆さんはどのようにお考えでしょうか。便利さを求める反面、自力で計算する機会を大切にしていけたらと思っています。